ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)を中核とするルフトハンザ・グループは現地時間5月25日、イタリア国営航空会社ITAエアウェイズ(ITY/AZ)の一部株式取得について、伊経済財政省(MEF)と合意したと発表した。ルフトハンザは3億2500万ユーロ(約487億6900万円)を増資し、ITA株の41%を取得する。

ルフトハンザ・グループが一部株式を取得するITAエアウェイズ=23年4月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
今回の合意の一環として、MEFはITAに対し2億5000万ユーロの増資を約束した。また、ルフトハンザとMEFはITAの残りの全株式を取得するオプションでも合意した。
契約上の最終決定は間もなく完了する見通し。ルフトハンザとITAは、商業・運航での協力を取引完了後に開始する見込み。
ITAは経営破綻したアリタリア-イタリア航空(AZA/AZ)に代わる航空会社で、イタリアの経済開発省が100%出資し2020年11月に設立。2021年10月15日に就航した。
前身のアリタリアは、2021年7月に羽田へ就航。当初は2020年3月に就航予定だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で延期を重ねての就航となった(関連記事)。ITAは羽田への乗り入れ計画を2021年10月の就航当初から発表していたが、度重なる延期を経て、2022年11月5日に就航。現在は週5往復運航している(関連記事)。
Yusuke KOHASE