コロナ禍で頭痛頻度が増加!専門医が教える、頭痛の原因や痛みの対処法

コロナ禍で頭痛頻度が増加!専門医が教える、頭痛の原因や痛みの対処法

  • サライ.jp
  • 更新日:2021/11/25
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コロナ禍でライフスタイルが変化し、頭痛をうったえる方が増えているようです。その原因を解熱鎮痛薬「ロキソニンS」を販売する第一三共ヘルスケアが、調査しています。今回の調査は、20代から50代で過去1年間に頭痛や生理痛を経験したことがある男女824名を対象に行われました。

頭痛の原因や痛みを軽減するための対策を、医師の解説を交えながら一緒に見ていきましょう。

10年間で「痛み」は増加傾向。頭痛の要因・対処法も多様化

頭痛の頻度は「月1回以上」が10年前より16.1%増加、30代女性は「週1回以上」が半数以上も。生理痛も「ほぼ毎月」が10年前より12.1%増加しています。

今回の調査で、自分が「頭痛持ち」であると思う割合は約2人に1人(53.3%)、10年前の調査で約3人に1人(34.8%)だったのに対し、大幅に増加しました。また、男女年代別に見ると男性より女性の方が多く、中でも30代女性が最も「頭痛持ち」だと自覚しているようです。

頭痛によって損失していると思う時間は、一日あたり平均183.8分(約3時間4分)。10年前は同様の質問では149.0分(2時間29分)で、頭痛頻度・程度の増加に伴い損失時間が30分以上増加していました。

過去1年間に頭痛を経験した今回の調査対象者に、どんな時に頭痛が起きるか聞いたところ、すべての項目において10年前よりも該当数が増加。「ストレスがたまっている時」53.5%や、「長時間PCを見ていた時」35.0%など、最近の自粛生活・テレワークも影響していることが推測されます。「天気の悪い時」や「季節の変わり目」等の項目も大幅に伸びており、これは近年、頭痛が気圧や天気の影響を受けることの認識が広がったため、数値が伸びたのでしょう。

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頭痛の頻度は増加し程度もひどくなっている中で、頭痛の時の対処方法として最も多いのは、「鎮痛薬を服用する」68.3%。10年前に最も多かった「我慢する・過ぎ去るのを待つ」は今回42.7%となり、「横になる・寝る」の64.7%よりも低い順位となりました。頭痛はただ我慢するのではなく、鎮痛薬を服用するなどして対処する人が増加しています。

コロナ禍前より、頭痛は増加傾向

コロナ禍は生理痛より頭痛に影響が大きく、特に20代を中心に頭痛が増加。精神的ストレスや、テレビ・スマホによる肩こり・首こり、マスクなどが要因になっているようです。

新型コロナウイルス感染拡大前と比べて、頭痛は「増えた」人が24.8%。一方で生理痛が「増えた」人は9.2%で、同じ痛みながらも、生理痛より頭痛の方がコロナ禍の影響を受けていることがわかりました。

また、男女年代別に頭痛の頻度を見ると、男女ともに若年の20代の方がコロナ禍後に最も増加しています。

「頭痛が増えた」「やや増えた」と回答した人の理由で最も多かったのは、「テレビやスマホの利用時間が増え、肩こり・首こりが増えた」46.8%、次いで「マスク着用で頭部を締め付けられたため」40.0%、「運動不足によって、肩こり・首こりが増えた」38.5%と、新しい生活様式により頭痛の要因も多様化しているようです。

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頭痛専門医による解説

日本頭痛学会専門医の清水俊彦先生に、頭痛の多様化についてお話しいただきました。対応策についてもお聞きしておりますので、ご紹介いたします。

現代社会において、頭痛に悩まされる人の数は年々増加傾向にあります。頭痛の大多数は、緊張型頭痛と片頭痛に代表される慢性頭痛ですが、特にこの10年で、働き方の多様化やSNSの普及、災害や気候変動など日本人の暮らしに影響をもたらす出来事も多く、ライフスタイルの変化から慢性頭痛に悩む人が増加していると考えられます。新型コロナウイルスの流行によって、自粛生活やマスク着用を余儀なくされ、頭痛も多様化しました。特に増えているのは、マスク着用がもたらす片頭痛です。マスクを隙間がないよう正しく装着すればするほど、自分が吐いた二酸化炭素をすぐに吸うことになります。すると血中の二酸化炭素濃度が上昇し、脳血管が広がって頭痛を引き起こしてしまうのです。十分なソーシャルディスタンスを保てるところではマスクを外し、ゆっくり深呼吸して肺の下の方にたまった二酸化炭素を出してあげると頭痛が軽減します。もう一つは、デジタル機器の長時間の使用からくる頭痛です。スマホやパソコンの画面から発せられるブルーライトを長時間凝視すると、脳が絶え間なく刺激を受け興奮状態になり、頭痛を誘発します。大人たちが仕事でパソコンを使うだけでなく、子どもたちのゲーム時間の増加やタブレット学習の普及など、慢性頭痛の若年化も現代における頭痛の多様化の一つです。日本人は、頭痛のために仕事や学校を休むことに罪悪感を持ってしまいがちです。しかし、片頭痛の痛みを放置すると、痛みの水面下にある脳の興奮状態が進行し、頭痛が悪化するばかりか、頭痛のたびに、毎回、嘔気や嘔吐を伴うなど激烈化します。このように我慢するほど頭痛は悪化し、周囲との人間関係や生活に支障をきたすことは明らかです。まずは規則的な食事、睡眠など、頭痛の起きにくい生活習慣を心掛けましょう。そして痛みを感じた時は、負の連鎖を起こさないためにも、我慢せずに早めに鎮痛薬を服用することも良いでしょう。用法・用量を正しく理解して服用し、OTC医薬品であれば薬剤師さんと相談しながら自分の症状にあった鎮痛薬や対処方法を知っておくことが大切です。市販の鎮痛薬で対処できなくなったときには、すぐに頭痛専門医を受診することをお勧めします。将来ひき起こされる様々なリスクを回避するだけでなく、症状をきちんと説明できるようになり、周囲の理解も得られやすくなります。

清水 俊彦(しみず としひこ)先生 プロフィール
1958年京都府生まれ。日本医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学院博士課程修了。同大学脳神経センター、獨協医科大学病院等で頭痛外来を開設。日本脳神経外科学会専門医。日本頭痛学会専門医。日本頭痛学会監事や幹事を歴任後、現評議員。

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ここ一年あまりで、私たちの生活は激変しました。それに伴い、今まで頭痛を経験してこなかった方も痛みを感じるようになってしまったようです。頭痛の原因をヒントにスマホやパソコンの使用法を見直し、新しい生活様式と上手く付き合いながら、痛みを軽減していければよいですね。

調査概要
○実施時期 :2021年6月22日~6月24日
○調査方法 :インターネットリサーチ
○調査対象サンプル数 :過去1年間に頭痛を経験した20歳~59歳の男性:412名(各年代均等割付)
過去1年間に頭痛を経験し、かつ生理痛を経験した20歳~59歳の女性:412名(各年代均等割付)計824名

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