日本の天気番組が海外で大人気 お天気キャスター・檜山沙耶の魅力は“素”の表情

日本の天気番組が海外で大人気 お天気キャスター・檜山沙耶の魅力は“素”の表情

  • ENCOUNT
  • 更新日:2022/05/14
No image

「ウェザーニュースLiVE」の檜山沙耶キャスター【写真:山口比佐夫】

視聴者に寄り添う放送 心がけるのは優しい言葉、傷つかない言葉のチョイス

さまざまなプラットフォームで24時間365日、最新の気象情報、防災情報を生放送する気象情報番組「ウェザーニュースLiVE」。正確かつ丁寧なリポートはもちろん、キャスター陣とコメント欄の軽快なやり取りも人気を集めている。そんな中、海外からも高い人気を得ているのが檜山沙耶キャスターだ。“さやっち”“おさや”の愛称で親しまれる檜山キャスターに、今の職業を志した理由や、日々の放送で大切にしていることなどについて聞いた。(取材・構成=片村光博)

現在28歳の檜山キャスターは簿記2級の資格を持ち、会計事務所に務めた経験を持つ。そこからウェザーニュースLiVEのキャスターに応募した動機とは、どのようなものだったのか。

「学生時代から天気予報を見て、自分自身が元気をもらえたというのが大きな理由です。毎日、予報を見ると、穏やかな日はお天気キャスターの方々が元気よく予報をお送りしている一方、荒れた天気の日には真面目なトーンでお送りしていて、私もそのようにお役に立ちたいなと思いました。

朝の時間帯、起きたときに『こういった服装がいいですよ』『今日は晴れるので新緑がきれいに見えそうですね』というフレーズに励まされたりしていました。天気は実生活に結びついているもの。私もそうしたフレーズでお送りできたらなと思ったんです」

長く憧れていたキャスターという職業になり、当初は緊張もあったという。さまざまな気遣いとともに、日々のリポートを送っている。

「憧れていた分、身が引き締まる思いでした。使命感はありますね。視聴者の方々の生活に寄り添った情報をお届けできるように、優しい言葉、どんな方が聞いても傷つかない言葉を選んだり……。言葉のチョイスは大事にしています」

質の高い放送を支えるのは、キャスターとしての入念な準備だ。

「出勤すると、天気原稿を書くために、メッセージシートという日本全国のお天気の予報を見させていただきます。その上で、気象予報士の方々が集っている予報センターにうかがって照らし合わせて、明日のお天気や週間のお天気まで教わってから、原稿を書くという流れです。

デビュー当時はすごく時間がかかっていたんですが、最近は慣れつつあります。ただ、お天気の穏やかな日と荒れている日で、内容が全然変わってきます。荒れている日はいつも以上に丁寧に予報を見ていくので、1時間くらいかけています。穏やかな日は30分くらいですね」

放送では季節感を大事にして、視聴者にとって有益なものとなるように心がけているという。キャスターを目指した“原点”にも通じている。

「季節の言葉を使うことは心がけています。今日(取材日は5月2日)であれば、新茶の季節になったので、『おいしい緑茶の日ですね』という言葉を番組でもお送りしようと思いますし、SNSでも発信するつもりです。ご覧になっている方には、より季節を楽しんでいただきたいと思っています。インターネットを通して実際に空を眺めたり、緑茶のようにその時期ならではのおいしいものを召し上がっていただいて、より生活を豊かにしてほしいなという気持ちです」

1月に上梓した初エッセー「ブルーモーメント」(ワニブックス)にも、「あまり本を読まなかったり、空を見なかったりする方でも、この本をきっかけに少しでも空を眺めていただけたらうれしいなと思います」という思いを込めた。

「自分自身でも本を読むことで初心に帰れます。皆さんに支えられたからこそ出来上がったエッセーなので、感謝の気持ちを伝えるお手紙のような感覚で書かせていただきました」

No image

“さやっち”“おさや”の愛称で視聴者から親しまれている【写真:山口比佐夫】

ウェザーニュースLiVEはキャスター募集中「安心して飛び込んできて」

知的かつ優しい雰囲気、それでいて視聴者を大切にするリポートに加え、時おり見せる“素”の表情も、檜山キャスターの魅力の一つ。YouTubeには“見どころ”の切り抜き動画も多くアップされ、海外からも大人気。生放送でもさまざまな言語でのコメントが寄せられるようになった。

「海を越えてお声をいただけるのは、すごく励みになります」という檜山キャスター。海外での人気が出始めたとき、どのような心境だったのだろうか。

「夢かと思いました(笑)。日本でお送りしている番組なのに、海外の方が日本の天気を調べてくれるという、すごく不思議な構図ですよね。『スペインにいるけど日本の天気の方が詳しいよ』というコメントも来ていました(笑)。驚きつつも、すごくうれしい気持ちですし、笑顔になれますね。空はどこでもつながっているので、この番組をきっかけにご自身のいらっしゃる地域の空を眺めて、そこでの生活をより好きになってくれたらうれしいなと思います」

昨年の誕生日には、海外のファンから祝福のメッセージ動画も届けられた。「日本語を勉強してくださって、『沙耶さん、誕生日おめでとうございます』といろいろな海外の方から動画が届いたんです。感動して涙が出ました」。

外国語でのコメントは「その都度、調べたりしています」という。言語を問わず、コメント欄との双方向なやり取りは、キャスターにとっても大切なものだと明かす。「放送では実際に対面しているわけではないですが、視聴者の方々の“表情”も見やすいんです。3時間はやはり長いですし、コメントに救われたりすることも多い。だから、一人一人が貴重な存在です」。

現在、ウェザーニュースLiVEでは新たなキャスターを募集中だ。「天気の勉強は、入ってからすれば大丈夫だと思います。研修時もそうですし、お天気を教えてくれる予報士の方も多いです」と、自身の経験も踏まえて語る檜山キャスター。“未来の同僚”たちに、次のように呼びかけた。

「何より優しい方に来ていただきたいなと思っています。3時間続く番組なので、一緒に働いていく中で視聴者の方に丁寧に優しく、真摯に向き合ってくれる方がいいのかなと思いますね。先輩方も優しいですし、今年入ってきた後輩の方たちもとてもいい子たちで、とても恵まれた環境です。安心して飛び込んできてください」

片村光博

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加