吉永小百合「信じられない」 岡田裕介氏の訃報に映画人たちは深い悲しみ

  • SANSPO.COM
  • 更新日:2020/11/21

東映グループ会長、岡田裕介氏(享年71)の訃報が流れた20日、映画人たちは深い悲しみに包まれた。1980年にプロデューサーとして手掛けた「動乱」など数々の作品に出演してきた女優、吉永小百合(75)は書面で「信じられないことです」とコメント。また、東映配給の主演映画「終わった人」でモントリオール世界映画祭の最優秀男優賞を受賞した俳優、舘ひろし(70)は「わがことのように喜んでくださった」と、しのんだ。

裕介氏の“遺作”となった来年公開の映画「いのちの停車場」(成島出監督)に主演する小百合は、数々の代表作でタッグを組んだ“恩人”の訃報にショックを隠せなかった。

書面を寄せ、「信じられないことです。お疲れが溜まっていらしたのですね。これから映画の完成まで、どうぞお力を私たちに与えてください。見守ってください」と急逝した故人に祈るばかりだった。

今年8月に名コンビと言われた俳優、渡哲也さん(享年78)が死去してからわずか3カ月後、裏方の“相棒”とも別れることに心の整理がつかない様子。

裕介氏は、プロデューサーとして小百合と故高倉健さん(享年83)が初共演した1980年の「動乱」、2012年の主演作「北のカナリアたち」などをプロデュース。05年の「北の零年」、18年の「北の桜守」では製作総指揮を務め、88年の「華の乱」、01年の「千年の恋 ひかる源氏物語」では企画で名を連ねた。岡田さんと小百合は16作品でタッグを組み、まさに“一心同体”だった。

舘も、石原軍団で“親方”と慕っていた渡さんを失い、同世代の裕介氏まで亡くし、がく然とする思いでコメント。「あまりにも突然の知らせで言葉もありません」と絶句した。

裕介氏は、舘の代表作「あぶない刑事」シリーズで87年にスタートした劇場版などを手掛けてきた。長年の付き合いに「公私にわたり親しくさせていただきました」としみじみ感謝した。

18年には東映が配給した主演映画「終わった人」でモントリオール世界映画祭の最優秀男優賞を受賞。68歳で海外映画賞を初めて獲得した当時を振り返り、「わがことのように喜んでくださったことを思い出します。映画を愛し、日本映画界を第一線でリードし続けた偉大な方でした」としのんだ。

「いのちの停車場」に出演する俳優、西田敏行(73)「あまりにも急です 急すぎます。言葉がありません。貴方がこの世に居ないなんてついこの間、撮影現場で冗談を言いあって笑ったのに、もうこの世に居ないんですか。今どっと淋しさと喪失の思いを全身で感じています」

同・俳優、松坂桃李(32)「あまりにも突然の知らせに、まだ自分の中で気持ちの整理ができておりません。最後に関わられた『いのちの停車場』という作品を、より多くのお客さまにお届けすることが岡田会長の意思だと受けとめ、邁進していきたいと思います」

同・女優、広瀬すず(22)「最後にお会いしてからまだ1カ月もたっておらず、あんなにお元気だったのですごく驚いています。映画の現場も頻繁に足を運んでくださり、いろんな面白い話をたくさん聞かせてくださいました。東映作品に参加させて頂けて、とても幸せでした」

2008年の東映映画「まぼろしの邪馬台国」に出演した俳優、竹中直人(64)「岡田裕介さんとの出会いは僕がまだ中学生だった頃、(故人が出演した)『赤頭巾ちゃん気をつけて』。映画への憧れと夢を作ってくれた作品でした。そんな岡田裕介さんとまさか一本の映画を作る日が来るなどとは思ってもいなかった。岡田会長がもういないなんて信じられない思いです」

映画「終わった人」の中田秀夫監督(59)「訃報を次作のロケハン最中の東映本社近くの銀座で知る。『終わった人』のセット訪問、舘ひろしさんの受賞お祝い会、(映画プロデューサーの)黒澤満さんのお通夜でお会いし、ご挨拶した。『また企画持ってきてよ』といつも仰ってくださった」(ツイッターより)

「北の零年」の行定勲監督(52)「言葉にならない。めんどくさい態度の私を優しく可愛がってくださいました。映画『劇場』の配信の件で私に時間を割いて下さり話を聞いてくださったのが最後でした。感謝しかありません。ありがとうございました」(ツイッターより)

東映・手塚治社長(60)「本当に突然の訃報であり、驚きと悲しみに包まれ、未だ動揺のさなかであります。この悲報は、東映のみならず、映画産業の、日本の文化全体においても大きな損失です。我々は、この悲しみから必ずや立ち直り、岡田会長の志を継いで、東映の伝統を守り育て成長させていくことを誓います」

東宝・島谷能成社長(68)「今は『悲しい』の一言です。映画への想いは深く、変わる事がなかったと思います。一方で、映画界の現状を的確に把み、機敏に行動する、頼もしい業界のリーダーでもありました。私たちは、大切な人を失いました。志は皆で引き継ぎます」

松竹・迫本淳一社長(67)「突然の訃報に接し、本当に信じられない思いです。映画界にとって失ったものは大きく、誠に残念でなりません」

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加