「最短」の西九州新幹線きょう開業 満席の一番列車、各駅で出発式

「最短」の西九州新幹線きょう開業 満席の一番列車、各駅で出発式

  • 朝日新聞デジタル
  • 更新日:2022/09/23
No image

"西九州新幹線が開業し、長崎駅の一日駅長を務めた長濱ねるさん=2022年9月23日午前6時45分、長崎市、吉本美奈子撮影"

23日に開業した、長崎県と佐賀県を結ぶJR九州の西九州新幹線(武雄温泉―長崎)。長崎駅(長崎市)では午前6時17分、上り一番列車の武雄温泉駅(佐賀県武雄市)行き「かもめ2号」が満席の予約で出発した。武雄温泉駅で特急に乗り継ぐことで最速1時間20分で長崎と博多(福岡市)がつながる。区間66キロ、乗車時間約30分の「最短新幹線」が走り始めた。

一筆書きで鉄路1万キロ 最長きっぷの「終点」、33年ぶりに変更へ

午前3時半ごろ。約3時間後に長崎駅を出発する一番列車に乗ろうと、長崎駅西口にはすでに鉄道ファンらが200メートルほどの列をつくっていた。

先頭に並ぶ横浜市の樫野央彦(かしのてるひこ)さん(55)は、夜行バスで15時間かけて博多まで移動し、長崎駅には21日の午後3時ごろから並び始めた。樫野さんは、2011年に九州新幹線鹿児島ルートが全線開業したときも一番列車に乗った。「東日本大震災が開業日の前日にあり、お祝い気分では乗れなかった。今回はお祝いできたら」と話していた。

午前6時すぎ、切符を手に入れた乗客らが、スマホやカメラを手に車両に乗り込んだ。長崎駅の14番ホームで始まった出発式。アイドルグループ「欅坂46(現・櫻坂46)」の元メンバーの長濱ねるさんが出発の合図をすると、赤と白を基調にした真新しいN700S「かもめ」が動き始めた。指定席が10秒で完売した「プラチナチケット」となった一番列車は、見物客らに手を振る乗客を乗せ、ホームを滑り出ていった。

出発式に先立ち、午前5時からは1階改札前で記念式典が開かれた。長濱さんが一日駅長に任命され、開業を祝してくす玉が割られた。

一番列車の運転士の西尾麻衣子さんと車掌の金城福貴さんが、「私たちは新幹線乗務員としてこれまでの新幹線が作り上げてきた安全の伝統を引き継ぎ、たゆまぬ努力で徹底した安全運行に努めます」「お客様に安心してご利用頂き、地域のみなさまに愛され、九州の発展に貢献し、世界に誇れる西九州新幹線をつくることに尽力していくことを宣言いたします」と、「安全宣言」。乗客らが新幹線専用の改札を通り、ホームに向かった。

かもめの最高時速は260キロ。長崎を出発すると、県内の諫早、新大村、佐賀県の嬉野温泉の各駅を通って武雄温泉駅へ向かう。走行距離66キロのうち6割がトンネルだ。

終点の武雄温泉駅に到着すると、同じホームで在来線特急に乗り換える「リレー方式」で博多駅に向かうことができる。長崎―博多を乗り継ぐ自由席の料金は計5520円で、従来の在来線特急より460円高くなる一方、乗車時間は30分短縮される。運転本数は、武雄温泉―長崎間で上下44本。通勤客向けの新大村―長崎間の上下3本を含め、1日計47本が行き来する。

新駅として誕生した嬉野温泉駅(佐賀県嬉野市)では、午前5時半から出発式があり、新幹線好きで知られる俳優の松井玲奈さんが一日駅長に任命された。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加