3P4本を含む今季最多17得点 琉球の松脇圭志、川崎戦で躊躇なくシュートを打てた理由

3P4本を含む今季最多17得点 琉球の松脇圭志、川崎戦で躊躇なくシュートを打てた理由

  • THE ANSWER
  • 更新日:2023/01/25
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4本の3ポイント成功を含む今季最多17得点をマークした琉球の松脇圭志【写真:B.LEAGUE】

今季最多のプレー時間で3P成功率57.1%と躍動

バスケットボールB1リーグの琉球ゴールデンキングスに今季加入した松脇圭志にとって、1月22日に行われた川崎ブレイブサンダースとの第19節ゲーム2(72-76)は大きな手応えを得る一戦になった。

プレータイムは今季最多の26分37秒。4本の3ポイントシュートを57.1%という高確率で沈め、チームトップかつ自身のシーズンハイとなる17得点を挙げた。前日のゲーム1に続く勝利とはならなかったが、終盤まで勝敗の見えないスリリングなゲームになったのは、松脇の活躍によるところが大きい。

川崎がゾーンディフェンスを多用し、コーナーが空きやすいというのは、試合前のスカウティングで確認していた。最近コーナースリーのタッチの良さを実感していた松脇は、ゲーム1から積極的にこれを打ち、ゲーム2ではもっと打っていこうと考えた。

この試合で松脇が放った3ポイントは7本。いずれも一切の躊躇のない、美しい軌道を描くシュートだった。

松脇がこの2試合で思い切り良くシュートを打ち、それを沈められた背景には、いくつかの理由がある。

最も大きいのは、試合を重ねてチームの戦術にフィットしたことだろう。桶谷大ヘッドコーチ(HC)は「前半戦は、試合中にシステムを考えてしまったり、シュートタッチが悪くなったりするようなことがありましたが、今はプレーを間違えるようなことはなくなってきていますし、プランをしっかり遂行できるようになっています」と語る。

松脇自身は、怪我で長く戦列を離れていた牧隼利の復帰によるところも大きいと言う。

「牧が戻ってきてプレータイムが減った時、自分がチームに貢献できることは何かを考えて、スリーが大事かなと。自分の役割を理解した上で、来たら打つという気持ちを常に持って打ち始めたから、シュートタッチが良くなったのかしれません」

松脇はさらに、パスの出し手たちについても言及した。

「これまではボールを回すことを優先するというか、チームのリズムじゃないと思って打たない時もあったんですけど、この2試合はパスを回してくれるチームメイトが、自分が打たなかったら『打てよ』と言ってくれてたので、思い切り打つことができたし、普段打たないようなシチュエーションで打てたというのは、僕にとってプラスになったと思います」

桶谷HCも期待「これから彼のいいところがさらに出てくる」

松脇は今季、三遠ネオフェニックスから琉球に加入。桶谷HCは松脇を獲得した経緯について、このように説明する。

「今シーズンは3ビッグ(3人のビッグマンが同時起用される編成。主に帰化枠+外国籍2人で構成される)がないので、彼らに簡単にイニシアティブを取られない選手を求めました。松脇選手はサイズはないけれどフィジカルが強いですし、アウトサイドのプレーも強い。チームに足りない点を補強できる選手として、こちらからアプローチして獲得しました」

中学生の頃から体は太かったが、近年はバスケ選手というよりもラグビーや格闘技の選手を想起させる屈強なフィジカルを備えている。3人制でのプレー経験を経たことでビッグマンとのマッチアップの抵抗は薄れ、「むしろ1人で『守ってやる』という意識が強い」と言う。この試合でも206センチのマイケル・ヤングジュニアを1対1で抑え込み、駆けつけた琉球ブースターを沸かせた(ちなみに、もともとトレーニング熱心ではあったが、琉球に加入してその量がさらに増えたそう)。

大混戦の西地区で、琉球は現在4位。チャンピオンシップ出場へ向けて、1戦1戦がシビアな戦いとなっていくが、桶谷HCは「チームに慣れ、これからは彼のいいところがさらに出てくるんじゃないかと思う」と松脇の活躍に期待を寄せる。

松脇自身は、後半戦に向けた自身の展望について、以下のように語った。

「今日みたいなプレーを常にできるよう心がけることが大事になってくると思いますし、3ポイントを止められた時は相手を崩すようなプレーをしたり、ハンドラーとしてアシストを増やしたりということも求められると思います。僕がコートに立つことで……流れを変えるというか。勝っているなら流れをもっと良くし、負けていたら流れを変えられるような選手になりたいなと思っています」

琉球は田代直希や今村佳太ら多数のウイングプレーヤーを抱えているが、松脇の持つスペシャルな持ち味は、彼らの中にあっても強い輝きを放っている。クライマックスに向けて足がかりは築いた。ステップアップした松脇のさらなる躍進に期待したい。

(青木 美帆 / Miho Aoki)

青木 美帆

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