江原啓之 「リスナーさんも口をあんぐり、ですよ...」国民を騙す? 種苗法の闇!

江原啓之 「リスナーさんも口をあんぐり、ですよ...」国民を騙す? 種苗法の闇!

  • TOKYO FM
  • 更新日:2020/06/13
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スピリチュアリストの江原啓之が、現代社会でさまざまな悩みに直面している人たちに温かい“ことば”を届けるTOKYO FMの番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。先週に引き続き番組では、弁護士で元農林水産大臣の山田正彦先生をゲストに迎えて、“食”を通して日本の未来について考えていきます。

◆種苗法改正で自家増殖ができなくなる恐ろしさ!

江原:突然ですが、あなたは食べることが好きですか? 「食の安全」「種子法・種苗法」について2週にわたり、弁護士で元農林水産大臣の山田正彦先生にたっぷりお話を聞くことができました。

*  *  *

山田先生:今、怖いのは種苗法改正の問題。種子法を廃止するときに“種苗法で守るから大丈夫だ”と政府は説明して回ったのです。ところが種子法と種苗法は立てつけが違うので守れませんとなった。どういうふうに違うのかというと、種子法はみんなの食糧安全保障のために国が主食の種の責任を持つという法律。一方、種苗法は育種権者の権利を保護しようという法律。例えば三井化学(アグロ)が作った“みつひかり”。三井化学の権利者としての権利を保護する。これが種苗法なのです。

今までは種苗法であっても育種権利者からコメの種子を買い、それを自家採取し、次年度以降もずっと作り、収穫しようとどうしようと自由だった。米だけでなく、麦も大豆もサトウキビも苺なども自家増殖してきた。私は五島(列島の出身)でしたから、芋も種芋といって形のいい、味のいいものを残したものを植え、毎年自家増殖をしてきた。それが種苗法により、登録された品種に関しては自家増殖禁止、自家採取が一律禁止となった。

江原さん:私もそうだったのですが、リスナーさんで農業をわかっていない方もいらっしゃると思いますが、芋は種ではないのです。自家増殖とはどういう意味かというと、元々ある芋の苗を植えて、そこから増殖したものを収穫する。それを自家増殖というのです。

山田先生:自家増殖一律禁止といっても、登録された品種に限られますけどね。登録された品種というと、農水省は“極めて特別な品種です”と説明する。だから“一般品種”という新しい言葉を作った。しかし、毎年800種類が育種登録されている。例えばエゴマ、エゴマこそ伝統的な品種。そのエゴマの3種類が育種登録されていた。

私は先日、栃木県の大田原市に行ってきました。200年も前からウドはその場所でずっと栽培されてきた日本の伝統的なもので、そこの栽培農家に行ってきたのです。すると2種類が育種登録されていて、それらはまだ20年くらい育種権の保護期間があるのです。

ウドは50本くらい買ってきて、根っこのコブになっているところを切って株を分け、それを植えていくのです。毎年そうして増やしていって、県からわけてもらった50本を毎年株分けして増殖し、6年で1万本にした。これが自家増殖なのです。これが種苗法でできなくなるんですよね。

◆人気のシャンマスカットが海外流出の危機に…!?

江原さん:リスナーさんも今、口があんぐりと開いて、びっくりしているかと思いますが、今初めて聞いたわけではないと思います。これは自家増殖の話ですが、昨年からみなさんよく聞いていたかと思いますし、「おと語り」でも話をしたことがあるかと思いますが、シャインマスカットに関するニュースがよく出てきていた。

そのなかでは、シャインマスカットが海外に流出することを抑えるための法律ということだけを説明していた。このニュースがネットニュースに出ていたとき、書き込みのところに“日本は遅すぎるんだ。早くしろ!”などと、すごく煽る方たちが多かった。山田先生もBlogなどで発信していますが、国内法だからそんなことをしても流出は変えられないんですよね?

山田先生:シャインマスカットは農研機構といって、農水省の機関で開発した品種なのです。今は独立行政法人になりましたが、種子法廃止法案と同時に農業競争力強化支援法を成立させ、農研機構の品種でも8条4項で“海外の事業者を含む民間企業にその育種知権(知的財産権)を提供する”という法律を通したのです。

これをいまさら、海外流出を防ぐためというのは矛盾している。ただ、今でも(食い止めることが)できる道はある。種苗法に21条4項というのがあって、自家採取はいくらやっても自由だけど、海外に持ち出すのは禁止。消費以外の目的をもって輸出することは禁止されている。それによって刑事告訴もできるし、海外に持ち出した者に対して民事の損害賠償もできることになっている現行法です。

それに対して農水省は“UPOV(ユポフ)91年条約に加盟している国にはそういう追及はできないでしょ”と言うのです。UPOV(ユポフ)91年条約とは簡単に言うと、国際的に育種権者の権利を守ろうという条約。78年条約と91年条約があるのですが、これに加盟している国が本当に少ない。

中国などに対しては現行の種苗法21条4項で十分に対応できる。ただ韓国は91年条約に加盟している。だけど韓国に対しては韓国で育種登録をすれば足りるわけです。そうなればより強力にシャインマスカットの権利を守れる。今の法律や現行法で十分に守れるのに、政府は国民を騙して種苗法をやろうとしているのではないかと。私にはそう思えて仕方がないのです。

江原さん:リスナーのみなさんは驚きだと思うんです。今までちょっと関心がなかったという方は『売り渡される食の安全』(角川新書)という山田正彦先生の書籍があるので、ぜひ読んでみてください。山田先生はBlogもされています。大変勉強になりますので、ぜひお読みになってみてください。

番組では、江原に相談に乗って欲しい悩みや感想、メッセージを募集しています。こちらにどしどしお寄せください。

<番組概要>

番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り

放送日時:TOKYO FM/FM大阪 毎週日曜 22:00~22:25

エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55

パーソナリティ:江原啓之

番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/

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