
およそ12時間にわたった、立てこもり事件。
緊張状態は早朝まで続いた。
25日夕方、凶行に及んだ青木政憲容疑者(31)。
その現場を目撃し、通報した男性は「畑仕事をしてたら、『助けて、誰か助けて』と女の人が走ってくるのが見えた。後ろから男がナイフで、ドスッと『殺したいから殺してやったんだ』って」、「(警察官に向かって)もう撃つぞ撃つぞって笑ってた。楽しんでるような」と話した。
その後、青木容疑者は、父親で市議会議長の青木正道さんの家に立てこもった。
25日午後8時ごろには、銃声のような音も聞こえ、緊張した状態が続く。
そして日付が変わり、午前4時半過ぎ、事態は動いた。
立てこもり現場の住宅1階の窓が開き、人影のようなものが確認できる。
この直後、青木容疑者は、警察に身柄を確保され、その後、逮捕された。
一夜明け、現場近くの住民は「ほっとしています。やっと解放されたっていう気持ち」と話した。
青木容疑者に刺され死亡した村上幸枝さん(66)を知る人は「妹の同級生の母親で、子どもの頃から知ってた。結構気さくな、しっかりしたお母さん」と話した。
また、銃で撃たれ死亡した玉井良樹警部補(46)の大学時代の同級生だったフジテレビの情報番組のスタッフは、人柄について、「故郷・長野への思いが強く、責任感も人一倍強かったので、警察官として身を粉にして働いたのだと思います」と話している。