
四回、安打を放つDeNA・宮崎敏郎(撮影・宮沢宗士郎)
(セ・リーグ、中日-DeNA、6回戦、26日、バンテリンD)ファンの心配をよそに、持ち前の「右打ち」で「H」ランプを灯した。DeNA・宮崎敏郎内野手(34)が四回に右前打を放ち、自身4試合ぶりとなる安打をマークした。
0―0の四回1死走者なしで迎えた第2打席。中日先発の小笠原に対し追い込まれてからも粘り、カウント2―2からの6球目、外角低めへ落ちる変化球にバットを合わせ、鮮やかに右前へ運んだ。頼れる主軸が、チーム初安打を記録した。
2021年終了後に6年の大型契約を結び、迎えたプロ11年目。「春先は打てないことが多かった」と語る宮崎が、開幕から打ちまくった。3、4月は20試合に出場し、開幕から15試合連続安打を放つなどリーグトップの打率・444。驚異の出塁率・520で4本塁打、13打点を記録し、初の月間MVPを受賞した。
セ・リーグ記録にあと「2」に迫る開幕から34試合連続出塁もマークしたが、23日の巨人戦では4打席出塁なしで記録がストップするなど、東京ドームでの前カードは3試合10打数無安打に終わった。
わずか3試合の無安打が注目を浴びるのも、開幕から打率4割を超えるハイアベレージを残してきたからこそ。宮崎が自慢のバットコントロールを披露し、ベイ党を安心させた。(浜浦日向)