単なる鼻づまりと思っていたら...主婦に突然のがん宣告! 闘病のリアル描く話題のコミック

単なる鼻づまりと思っていたら...主婦に突然のがん宣告! 闘病のリアル描く話題のコミック

  • J-CAST BOOKウォッチ
  • 更新日:2023/03/18
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鼻腔ガンになった話(KADOKAWA)

2023年3月16日、漫画家のやよいかめさんが、鼻腔(びくう)ガンになった時の体験を描いたコミックエッセイ『鼻腔ガンになった話』(KADOKAWA)が発売された。

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まさかの病名に一致団結! がんに一家で立ち向かう

やよい かめさんは、夫と子供2人の4人家族で暮らす普通の主婦。ある冬、鼻の不調(鼻づまり)を感じ始め、精密検査を受けた。すると、結果はまさかの「がん宣告」。突然の診断に焦るものの、家族はその事実を受け入れて、前向きに対応してくれた。つらい時には励まし合うなどして、一家は闘病生活を共にしていく――。

鼻腔ガンは肺ガン、胃ガンなどと比べればあまり知られていないが、部位が繊細な場所だけに、進行状況によっては眼球を摘出するおそれもあるという。

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第1話より

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第1話より

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第1話より

実際の闘病生活とその時の心の動きを丁寧に描写

がんに予兆はあったのか。抗がん剤の副作用はどうなのか。がんに関するさまざまな疑問や、同じ不安を抱える入院患者たちとの交流、治療方法の選択、入院中の家族との触れ合いなどが詳しく描かれていく。

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第12話より

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第12話より

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第12話より

テーマは深刻だが、がんを擬人化するなどコミカルな部分もあり、決して重くならず、わかりやすい内容になっているのが人気の秘密。誰もががんの当事者になる可能性がある今、本書に描かれているエピソードはきっと参考になるはずだ。

■著者メッセージ「この漫画を通して最も伝えたいのは『体の調子が悪かったら我慢せず、病院に行きましょう。そしてできるだけ検診には行きましょう』ということです。細胞ががん化する理由の一つに、炎症を繰り返すことで細胞ががん化するというケースがあります。入院中は患者同士でも『もうちょっと早く病院に行っとけば!』と話しあっていました。抗がん剤の副作用も昔に比べたら軽くなっていますし、内視鏡手術や陽子線治療などいろんな技術がどんどん一般化されています。だから、むやみにがんを恐れず、気がかりなことがあったらすぐ病院に行っていただければと思います」

■やよい かめさんプロフィール
芸術大学の副手(職員)、青年海外協力隊員、陶芸教室講師を経て結婚。転勤族の夫の妻になり制作活動を休止したが、2017年鼻腔ガンが寛解したことをきっかけに再開した。近年はコミックエッセイを中心に活動し、自らの体験をSNSにアップしている。

※画像提供:KADOKAWA
BOOKウォッチ編集部

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