全通の「名二環」外から丸見えだがまず気づかない“秘密の通路”とは? 新採用の技術

全通の「名二環」外から丸見えだがまず気づかない“秘密の通路”とは? 新採用の技術

  • 乗りものニュース
  • 更新日:2021/05/03

名古屋西JCT下の本線で採用された新機軸

名古屋の外環道にあたる名二環(名古屋第二環状自動車道)が2021年5月1日(土)、名古屋西JCT~飛島JCT間の開通をもって、計画から半世紀越しで全通します。新規開通区間は12.2km全てが高架橋で構成されますが、この橋の一部に、新採用の技術でつくられた「秘密の通路」が存在します。

結論から言うと、その通路は業務用の「検査路」です。

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名二環本線の橋桁の下が幕で覆われている。これが「幕足場」(画像:NEXCO中日本)。

道路橋は、橋桁を下から見ると、点検などのために金属の足場が組まれているものが多いですが、名古屋西JCT付近の名二環本線は、これに代わり「幕足場」と呼ばれるものが設置されています。地上の道路から見上げると、橋桁の裏面の大部分が、布製の幕で覆われています。

この幕の中全体が、検査路になっているのです。

幕は布製とはいえ、東京ドームの屋根と同じ素材で頑丈だそう。今回はそれを「足場」として利用した形です。金属の足場と比べても、検査路としてのスペースを広くとることができ、光も通すため昼間は明るく、視界も良好だといいます。

東京ドームの屋根を「足場」に なぜ?

名古屋西JCTは、いくつものランプ橋が弧を描くように折り重なっていますが、そのなかで、今回新設された名二環本線の高架橋は、最も下を通っています。地上道路とのクリアランス(空頭)が小さいうえ、国道302号と県道が交わる地上交差点の交通量が極めて多いため交通規制が困難、といった理由で今回、幕足場が採用されたそう。

「通常の検査路は狭いもので、手の届かない範囲を点検する場合は、交通規制をしたうえで高所作業車を用いる場合もあります。そうしたことがなく点検や塗り替え工事も行えるよう、幕足場を設置しました」(NEXCO中日本 名古屋支社)

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一般的な橋梁下面の検査路の例(乗りものニュース編集部撮影)。

名古屋西JCTの名二環本線は、上下線で2本ずつの橋桁が並行して架かっています。橋桁の下から幕はよく見えるものの、「これが検査路とは思わないでしょう」(NEXCO中日本 名古屋支社)ということです。

乗りものニュース編集部

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