マジかよ! 持続化給付金〝10億円詐欺男〟に返済義務なしと弁護士が解説

マジかよ! 持続化給付金〝10億円詐欺男〟に返済義務なしと弁護士が解説

  • 東スポWeb
  • 更新日:2022/06/23
No image

警視庁捜査2課に逮捕されたが…(写真はイメージ、東スポWeb)

新型コロナウイルス対策の持続化給付金詐欺事件で指名手配されていた谷口光弘容疑者(47)が22日、逃亡先のインドネシアから移送され、日本の領空に入ったところを警視庁捜査2課に逮捕された。詐欺グループの主犯格とみられる谷口容疑者だが、移送前のジャカルタでは笑顔を見せるなど余裕たっぷり。それもそのはず、不正受給した約10億円の給付金の返還義務は谷口容疑者にないというのだ――。

逃亡先のインドネシアで、不法滞在容疑で身柄を拘束されていた谷口容疑者は、警視庁捜査2課の捜査員に監視されるなか、搭乗機が日本領空に入ったところで詐欺容疑で逮捕された。

谷口容疑者らは2020年5~9月、36都道府県の個人や法人の名義で約1780件の給付金申請を行い、約10億円を詐取したとみられている。同一グループの不正受給額としては過去最大規模だ。今回の逮捕容疑は20年7月、受給資格がない東京都の70代女性の名義で国の持続化給付金を申請し、100万円をだまし取った疑い。

谷口容疑者は、給付金申請が通らなくなり始めた20年10月にインドネシアへ出国。首都ジャカルタの高層マンションを拠点にしていたが、ナマズなどの養殖事業に乗り出してから、現地の共同事業者の家に住んで自宅も建てた。共同事業者に対して「若くて子供のいない結婚相手を探して」などと要求もしていた。

インドネシアから移送される前には、関係者らと談笑する姿も見られた谷口容疑者。約10億円もの巨額不正受給を主導して、逮捕される直前とは思えないほど余裕を見せていたが、その裏には何があるのか? 弁護士法人プロテクトスタンスの髙野喜有弁護士は、約10億円の返済義務についてこう話す。

「谷口容疑者が主導的立場で各名義人に受給させた約10億円は、国から各名義人の口座に振り込んだもの。よって返済義務を負うのは各名義人であって、谷口容疑者ではない。国は各名義人に自主的な返済を求めていくことになるでしょう」

谷口容疑者は各名義人から手数料として1件当たり数十万円を得ていたとみられるが、基本的には国への返済義務は生じないという。今後については、谷口容疑者と虚偽の受給をした各名義人の間に共謀共同正犯が成立するかがポイントで、認められれば主犯として重い刑を科される可能性が高まる。中でも、どれくらいの手数料を得ていたのかは重要だ。

また心証という点では、これまでの行動も関わってくる。今回の事件では、谷口容疑者は家族ぐるみで給付金詐欺に及んだが、妻とは今年1月に離婚している。

「インドネシアではビザがなければ長期滞在できないだけに、意図的に元妻と離婚して現地人との結婚で配偶者ビザを狙っていたと分かれば、刑の重さにも関わってくる」(髙野弁護士)

約10億円という巨額の詐欺事件。全額の立件はこれからだが、谷口容疑者が主犯として認められれば最高で懲役10年という、詐欺罪の中でもかなり重い刑になる可能性が高そうだ。

東スポWeb

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加