
エンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】
大谷翔平が活躍も勝てないエンゼルスに疑問符
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、敵地マリナーズ戦に「2番・DH」で先発出場する。米アナリストはトレード期限最終日に主力を底値で売却した球団フロントに「理解できない」と疑問符。一方、「ショウヘイを救ってほしい」と切実に訴えている。
米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のアナリスト、ベン・バーランダー氏は、自身のポッドキャスト番組「フリッピンバッズ・ポッドキャスト」にシリアスな表情で登場。「神の御加護でショウヘイ・オオタニに救いの手を! ショウヘイとマイク・トラウトにお願いします」と訴えかけた。
「野球史で最も偉大な選手2人がいるのに、エンゼルスは終わっている! これは受け入れられない。どうにかすべきです」
大谷は3日のアスレチックス戦に先発登板し、5回2/3を3失点で敗戦。ベン氏は試合後に好機で打てなかったことを悔やむ大谷の発言を紹介した。「冗談でしょう。部屋にある物を投げそうになったよ。頼むから、この男を助けてほしい。素晴らしい登板をしても、チームの敗戦で打てなかった自分をただ責めているんだ。これはあまりに印象的だが、エンゼルスはフラストレーションが溜まる」と我慢の限界の様子だった。
ベン氏「ショウヘイは毎試合7回0点で抑え、2本塁打を打つ必要ない」
2日がトレード期限だったが、エンゼルスは主力3選手を放出。同氏は「彼らは最後の瞬間に売り手に回ることを決めたのです」と注目し、ブランドン・マーシュ外野手をフィリーズに出したことには、「未来の中堅手と言っていた選手を底値でトレードに出してしまったんです。彼の今季打率.226ですよ。これが売り時なのか? チームの未来と言っていたのに、最大限の見返りとは程遠いプロスペクトと交換したんです。これは興味深い」と指摘した。
さらに4年5800万ドルで契約したばかりの守護神ライセル・イグレシアスもブレーブスに放出。これには「彼の防御率が6.00を超えてしまった1か月にトレードで放出したんですよ。2人を底値で売った挙句、ノア・シンダーガードも放出してしまった。彼らのやっていることはただただ理解不能です」と不満のようだ。
4日(同5日)のアスレチックス戦は2本塁打を放って敗戦。「ショウヘイ・オオタニは毎試合7回を無失点で抑えたり、2本塁打を打つ必要はないんです。彼にはそれができます。間違いない。勝つために毎試合それをやるべきなのか。ノーです。見ていてフラストレーションが募ります」とため息。普段は気さくなキャラクターで知られるアナリストも現状に苦言が止まらない様子だった。
(THE ANSWER編集部)
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