配達ドローン、おなかから子機を出して安全にお薬をお届け

配達ドローン、おなかから子機を出して安全にお薬をお届け

  • ギズモード・ジャパン
  • 更新日:2023/03/19
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Image: Zipline

U2のボノも応援しています。

ガーナで1日最大600便もの医薬品を投下するドローン配達「Zipline(ジップライン)」。以前に取り挙げたのは2019年5月でしたが、あれ以降もアフリカの各発展途上国で活動を続けています。

最高時速112kmで飛行するドローンは電動なのでとても静か。環境を汚さず、化石燃料を使った運送より排出量が97%も削減できるのも強みです。

『ミッション・インポッシブル』だ!

「Zipline」のドローンに2号機が誕生しました。これまでパラシュートで荷物を落としていた配達方法が大きく変わり、おなかから子機のドロイドが降下して来るようになりました。

新型機は「プラットフォーム 2」と呼ばれ、16kmほどの距離を10分で飛行し、最大で約3.6kgの荷物を運ぶことができます。ドロイドにより荷物は優しく確実に地面に置かれ、パラシュートがゴミになることもありません。

これまでカタパルトで飛ばし、ケーブルに引っ掛けてダイナミックに帰還していた手法も、背中がドックにくっついて着陸しません。ここで充電しつつドロイドを下ろすと、雨樋いのような道を伝って荷積み作業が行なえます。

ドローンそのものが着陸すると危険なこともあるでしょうから、子機の採用は素晴らしく画期的ですね。なんだか「今週のビックリドッキリメカ」を想起させられます。

1/ Today, Zipline unveiled our next generation delivery drone system, designed to provide the best home delivery service the planet has ever seen. It's so out-there that you probably won't believe your eyes... pic.twitter.com/Ks7df4DVKD
— Ryan Oksenhorn (@ryanzip)
March 15, 2023
from Twitter

ドロイドのプロペラは、横風などに対応して微調整し、確実に狙った場所に降りられるようにあるそうです。一連の操作は自律運転で行えるというから、これも驚きですね。

U2のボノも応援

Ziplineが薬を届けることで、ルワンダで妊産婦死亡件数が88%減少したり、ガーナでのワクチン接種率が21%に上昇しています。U2のボノはそうした活動にに感銘を受け、役員の1人として活動を支援しています。以下の動画、34:36からご本人が登場します。

10年の開発で10個も配達ができていないというアマゾンのドローンも、少しは見習ってみてはどうでしょう?

アマゾンのドローン宅配、届けた荷物はたったの10個?

Source:Twitter, YouTube (1,2),ZiplineviaNEW ATLAS,electrek

岡本玄介

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