
"経済財政諮問会議で発言する岸田文雄首相=2023年5月15日午前10時59分、首相官邸、上田幸一撮影"
政府は26日の経済財政諮問会議で、今年の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の骨子案を正式に示した。世界経済の分断を踏まえてサプライチェーン(供給網)の強化や国内投資拡大に重点を置くほか、構造的な賃上げや少子化対策など岸田政権の看板政策も盛り込んだ。
政権が掲げる「新しい資本主義」を加速させるとして、国内投資拡大や供給網の強靱(きょうじん)化を明記した。半導体産業への支援策や人工知能(AI)の活用に向けた取り組みなども盛り込まれる見通しだ。
構造的な賃上げについては、労働市場改革によって実現し、「分厚い中間層を形成」するとした。個人の学び直しを支援して、成長分野への労働移動を促すねらいだ。