「実家」を実際に片づけてみた!親の行動までも変えたリアルな片づけ術とは?

「実家」を実際に片づけてみた!親の行動までも変えたリアルな片づけ術とは?

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  • 更新日:2022/08/06

こんにちは。お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智です。前回は帰省した時にできる実家の片づけについてお話ししました。大切なことは、「親が片づけをポジティブに考えられる声かけ」「まずは自分の物から始めること」「小さな範囲から着手すること」でした。今回は、実際に実家で片づけをしてみた人の体験をもとに、さらにうまく片づけられるポイントをお伝えします。実家を片づけたのは、私のビジネスパートナーでもある鈴木さん。片づけに関してはプロなので自分の家はいつもきれいなのですが、たまに帰るご実家については気になることが多かったそう。今年の帰省のときに片づけたのは、玄関。前回の話の中で「小さな範囲から着手すること」として、玄関は例にも挙げました。リビングなど他の部屋よりも空間が狭いので片づけやすく、完了したときの達成感も得られやすいので、スタートするにはおすすめの場所です。家のドアを開けるとすぐ見えて「家の顔」とも呼ばれる玄関をきれいにすると、運気も上がるといわれています。外から帰ってきて玄関がきれいだと、気持ちがいいものですよね。鈴木さんはどんな風に片づけをしたのでしょうか。

気になるのは、パッと見たときの「ごちゃごちゃ感」

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鈴木さんのご実家は一軒家で、玄関は明るく広々とした造りが特徴的です。片づけをする前に気になっていたのは、靴を脱いで上がったところのスペース。虫よけなどのスプレー類や消毒液、懐中電灯が2個、ジョウロ、蚊取り線香などが雑多に置かれています。手に取りやすいように使いたい物をそのまま置いているのでしょうが、ちょっと見た目がごちゃごちゃしてしまっています。また、買い物に行って帰ってくると、いつも空いているスペースに買った物を床置きして、すぐに使わない物はしばらく放置されることも多かったそうです。少しでも床に置いてある物があると、その近くに物が増えていっても気にならない傾向があります。そこからどんどん散らかってしまうケースも少なくありません。このような状態が、さらなる問題を招くことがあります。まず、物が床にあることで、つまずいたり転倒したりしてしまう可能性があります。年齢を重ねるにつれて足腰が弱くなってくるので、少しのつまずきが大きなケガにつながってしまうかもしれません。さらに、床に置いてある物を取るためにかがむことが、腰に負担をかけてしまいます。そうすると、取ること自体が面倒になり、そのうち使わなくなってしまいます。掃除のときも、いちいち物をどかしてから掃除機をかけるというひと手間を増やしてしまっていました。

棚を置いたら見た目もいろいろな問題もスッキリと解決

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床置きをやめて、棚を設置したらきれいに整頓された機能的な玄関になりました。棚には必要な物が、使用頻度の高い順番に棚の上→上段→下段と収納されています。よく使う物は立ったままの無理のない姿勢で取り出しやすいので、足腰に負担がかかることがありません。また、オープンな棚に入れるカゴ風のボックスをそろえて、統一感を持たせました。いろいろな色が入っているスプレー缶などの目隠しにもなって、見た目もスッキリ。玄関がきれいに整ったことで、今まで買ってきた物をすぐに玄関の床に置いていたクセもなくなり、すぐにリビングやキッチンに行って片づけられるようになったそうです。このように棚を置くときは、サイズ感が重要です。まずは、玄関に置かれていたさまざまな物を全部見直し、必要な物だけを残します。次に、残した物を収納できる容量をイメージしながら、棚を置く位置を決めてサイズを測ります。今回の場合、注意しなければいけないのは、鏡や電気のスイッチなどと重ならないようにすることです。適当に測って買うと、いざ設置のときにうまく入らなくて「しまった!」ということになりかねません。サイズはきちんと測るようにしましょう。お店などでサイズ表記があっても、個体によって多少の差が生じるので、1~2cmほどの余裕をみておくといいですね。

ポイントは「前向きな声かけ」と「積極的に手を動かす導き方」

「玄関を片づけたい」と思ったときに、鈴木さんは母親に「ケガをしそうで危ない」などの問題点を優しく丁寧に伝えました。ここで「ダメだよ!」のように強い口調になってしまうのはNGです。親を心配しているからこそ言っているということを、きちんとわかってもらいましょう。鈴木さんはさらに、「広い玄関が素敵だから、上手に使おう」「お花を飾ったらいいんじゃない?」など、ちょっと気分が上がるような声かけもしました。そうしたら、片づけることに前向きになってくれたそうです。親が片づける気分になったら、すぐに始めることをおすすめします。時間が経ってしまうと、何かを始めることがめんどくさく感じて、結局そのままになってしまうケースが多いからです。帰省にもタイムリミットがあるので、やる気になった場所はすぐに片づけてしまいましょう。「棚を置いた方がいいよ」という提案だけでなく、完了するまで実際に手を動かしてあげてください。鈴木さんもすぐに棚と中に入れるボックスを買い、片づけを始めました。“物を捨てる”という考えだと、親世代の人たちは「もったいない」と抵抗感を抱くことがあります。そうではなくて、“使う物だけを残す”という感覚で必要な物だけを一緒に選ぶと、スムーズに選別できます。ここでも声かけは大切です。「なんで懐中電灯が2個あるの? 使わないでしょ!」では、よくありませんね。「懐中電灯は2個とも使う?」と、物の所有者である親の意見を聞きましょう。このような声かけや行動によって、不要な物にスペースを取られてごちゃごちゃして見えた玄関が、スッキリときれいに整えられました。いつもは離れて暮らす子どもの帰省のタイミングで、一緒に話しながら作業をして家を整えることは、親にとっても楽しいひと時ではないでしょうか。家の中で1ヶ所が整うと、他の場所もきれいにしたくなってくるという方が多いです。鈴木さんの家も、玄関の他に廊下にあった棚を買い替えることにして、あふれていた物を収納したそうです。スペースが小さな場所でも片づいたことのメリットを親に感じてもらえれば、帰省が終わって自分がいなくなっても片づけが進むことがあります。実家の片づけが気になっている方は、ぜひ参考になさってくださいね。

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【PROFILE】西崎彩智

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西崎彩智(にしざき・さち)/1967年生まれ。お片づけ習慣化コンサルタント、Homeport 代表取締役。片づけ・自分の人生・家族間コミュニケーションを軸に、ママたちが自分らしくご機嫌な毎日を送るための「家庭力アッププロジェクトⓇ」や、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える「親子deお片づけ」を主宰。NHKカルチャー講師。「片づけを教育に」と学校、塾等の全国の教育施設にて講演・授業を展開中。テレビ、ラジオ出演ほか、メディア掲載多数。

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