
山陰中央テレビ
11月22日は「いい夫婦の日」。
しかし、山陰両県でも、結婚するカップルの数は減少傾向で過去最低の水準になっています。
こうした中、人口減少に歯止めをかけたいと、自治体も結婚を望む人の後押し、婚活支援に力を入れています。
出会いの形が多様化するなか、島根県が新たな婚活イベントを12月に開催します。
これまでとは違うコンセプトという婚活イベント、その狙いを取材しました。
人生の一大イベント結婚。
しかし、島根県の婚姻件数は、2167件と過去最少、鳥取県でも1981件と過去最低の水準となっています。
婚姻数が減少すると、出生数の減少は避けられず、人口減少、少子化対策の一環として全国の自治体はあの手この手で結婚につながる「出会いの場」づくりに取り組んでいます。
こうした中、島根県が新たに手がけるのが。
島根県子ども・子育て支援課 松田英治さん:
「イベントのコンセプトは「じぶん新発見」、結婚はあえて押し出していない」
12月2日、松江市で開催される「島根じぶん新発見イベント」。
県が、生命保険大手・明治安田生命と結婚相談所・ZWEIの2社と連携して進める結婚サポート事業ですが、あえて「婚活」を前面に出していません。
島根県子ども・子育て支援課松田英治さん:
「(街コンに)なかなか自信がなくていけないなとか、少し躊躇してしまう方がいるのは事実で、自分というものを見つけ直してもらって、次のステージ、出会いのイベントに出かけてもらうためのきっかけ作りにしたい」
参加費は無料、「出会いの場」に出かける準備のためのイベントというコンセプトで、例えば、「パーソナルカラー診断」のコーナーでは、色彩のプロのアドバイスで120色のなかから自分に合う色を発見。
「出会いの場」での服装選びに役立てることができます。
国際カラープロフェッショナル協会 二宮恵理子代表理事:
「顔は洋服着ないので、そのまま出ていますよね、服の色が反射して、顔の色をより印象的にする、似合っている色を身につけているのと、そうでないのでは、相手に与える印象が随分変わる」
ほかにも、恋愛リアリティー番組「バチェラー・ジャパン」に出演経験のある、ビューティースタイリスト・野原遥さんのトークショーや、カメラマンによるプロフィール写真の撮影会など。
一見、婚活がテーマとは思えないイベントですが、それゆえ、担当者には思いがけない悩みが。
島根県子ども・子育て支援課松田英治さん:
「県としても初めて取り組む領域で、イベントのコンセプトが伝わりづらかったかなと」
300人の定員に対し、今のところ、申込は約100人。
「婚活」の看板を外したことでイベントの趣旨が伝わりづらく、集客に苦戦。
締切を延ばし、応募を受け付けています。
少子化に歯止めを。
その第一歩とも言える「結婚」を後押しするため、自治体の模索が続きます。