
荒井崇博が地元九州の意地を見せる
別府競輪GⅡ「第7回ウィナーズカップ〝オランダ王国友好杯〟」(V賞金2581万円)は19日、2日目を行った。九州のビッグボス・荒井崇博(44=佐賀)は2日間、中四国地区の自力型との連係で準決進出を決めた。
初日は町田太我(22=広島)、2日目は犬伏湧也(27=徳島)と他地区の機動型と好連係を決めてきた。隣の芝生は青く見える――とはよく言うが、実際のところは違ったようだ。
「初日はそうだったよ。だけど二次予選も芝生に行ってみたら危なかった。青いどころかトゲばっかで血だらけ(笑い)」と踏み出しに口が空き、自ら追い上げるなどヒヤヒヤだった。
それでも執念で追い上げて付け直すと、4角では和田真久留(32=神奈川)のまくりをはばむなどラインを大事に戦った。「あの場面は当たりに行くと返される。だから力を抜いて寄り掛かっただけ。赤ん坊を寝かせようと抱っこすると、重くなるでしょ。あんな感じ」と育児に例えて、分かりやすく説明した。
準決12Rは嘉永泰斗(24=熊本)がセットされ、3日目にして九州の後輩との連係がかなった。嘉永とはこれまで大舞台で幾度も連係を重ね、様々なアドバイスを授けてきた。
「準決、ワッキー(脇本雄太)にはならんかったね」と冗談めかしたが「特別の上位でも戦える。いいレースをしている」と日ごろから嘉永を評価するなど信頼度は高い。
九州の総大将が地元の牙城を守ってみせる。
東スポWEB