400億円超のロイヤリティを音楽配信サービスから著作権管理団体が徴収

400億円超のロイヤリティを音楽配信サービスから著作権管理団体が徴収

  • GIGAZINE
  • 更新日:2021/02/22
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2021年2月16日、アメリカの著作権管理団体であるMechanical Licensing Collective(MLC)が、SpotifyやApple Musicを含めた20の音楽配信サービスから合計で約4億2400万ドル(約448億円)ものロイヤリティ(使用料)を徴収したと発表しました。

The Mechanical Licensing Collective Receives $424 Million in Historical Unmatched Royalties from Digital Service Providers | Mechanical Licensing Collective

https://www.themlc.com/press/mechanical-licensing-collective-receives-424-million-historical-unmatched-royalties-digital

Streaming Services Pay Nearly $425 Million to Songwriters, Publishers - Variety

https://variety.com/2021/music/news/spotify-apple-425-million-royalties-1234908957/

2018年に施行されたMusic Modernization Act(音楽近代化法)では、デジタル配信サービスといった新たな形式のテクノロジーに対応して著作権がある楽曲のロイヤリティ支払いを進めるため、著作権を管理する非営利団体を設立すると定められています。これに伴って設立されたのがMLCで、ロイヤリティを支払うべき楽曲のデータを管理し、音楽配信サービスからロイヤリティを徴収して著作権者に分配する役目を担っています。

MLCは2021年1月1日から、音楽配信サービスを対象にした包括的なライセンスの管理を開始しましたが、音楽近代化法では「過去の著作権侵害に対するロイヤリティの支払い」も義務づけられていました。そこでMLCは音楽配信サービスに対し、正しく支払われなかったロイヤリティの支払いを求めており、その結果SpotifyやApple Musicを含む20の音楽配信サービスからロイヤリティを徴収することとなりました。

2021年2月16日の発表で、MLCは20の音楽配信サービスから合計4億2438万4787ドルのロイヤリティを受け取ったと報告しました。各社の支払金額は、Appleが1億6334万ドル(約172億円)、Spotifyが1億5223万ドル(約160億円)、Amazonが4274万ドル(約45億円)、Googleが3286万ドル(約35億円)となっています。

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今回徴収したロイヤリティはMLCが処理を行い、2021年4月から著作権を持つ歌手や音楽出版社に支払われる予定となっています。MLCはロイヤリティの分配を正しく管理するため、配信サービスから合計1.3テラバイトものデータファイルを入手したそうです。

全米音楽出版社協会(NMPA)のデヴィッド・イズラライトCEOは、「これは音楽クリエイターと配信サービス自体にとって大きな勝利です」とコメント。音楽業界は長年にわたり配信サービスに正確なロイヤリティの支払いを求めており、適切なロイヤリティが支払われる環境を整えた上で配信サービスが成長することは、業界全体に利益をもたらすと述べました。

音楽近代化法が施行される以前、数十の音楽配信サービスに存在する膨大な楽曲のライセンスを管理することは困難でした。MLCのクリス・アーレンドCEOは、「MLCは楽曲のライセンスを利用可能にする日に向けて1年以上も準備を進め、クリエイターや音楽出版社が機械的ライセンスを変更するのに役立つ多数のリソースを開発しました」とコメントし、ロイヤリティの徴収に成功したMLCチームはとても興奮していると述べました。

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