
日本サッカー協会(JFA)ロゴ(ロイター)
日本サッカー協会(JFA)は19日、天皇杯4回戦(2日、名古屋グランパス戦、CSアセット港サッカー場)で浦和レッズサポーターが暴力や破壊行為等に及んでいた件で、浦和の24年度第104回天皇杯参加資格剥奪とけん責(始末書の提出)という処分を公表した。規律委員会で決定された。
規律委員会では、浦和が弁明として「サポーターらによる違反行為の発生の蓋然性(がいぜんせい)が高いとは想定しておらず、それに対する具体的な打ち合わせはできていなかった」「相手チームのサポーター2名から発せられた何らかの言葉(「早く帰れ、こっちに来い」といった内容であったとの話もあるが特定はできていない)に対し、本件サポーターらの一部が憤慨し、バックスタンド側に移動を開始し、その後、その他のサポーターもこれに続き、本件管理規定違反行為に至った」と挙げたことを明かした。
しかし、規律委員会では「参加チームは、自チームのサポーターに対して、観戦マナーを守らせる義務を負うもの。対象者の義務違反の度合いを軽減する事情とはなり得ない」「本件の直接のきっかけは、相手方チームのサポーターの言動にあった可能性も否定はできないものの、そうであったとしても、本件サポーターらの行動は、その反応として著しく過剰かつ執拗なものであり、情状として汲むべき事情には当たらない」と一蹴した。
浦和の再発防止策と反省の弁には「注視する」としたものの、懲罰の考慮事由とはならないと厳しかった。