豪華客船の中って、どんな暮らしなんだろう?

エンタメにあふれる、きらびやかな船内。いつでも食べ飲み放題の豊富なメニュー。笑い声が絶えないパーティーの日々。そんな輝く船内を、裏で支える客船従業員…。BuzzFeed海外版の読者の中から、客船のスタッフ(または元スタッフ)に、中の人しか知らない体験談を募りました。一部、ネット掲示板 Reddit への投稿も含まれています。※あくまでも個人の体験で、すべてのクルーズ船や客船プランに当てはまるものではありません。 - Jordan Lye / Getty Images
仕事時間外であっても、スタッフがお客さんと親しくするのはNG…だけど誰も守ってないような(笑)
自室(スタッフルーム)にお客さんを招いたり、客室に自分が行く時は、念のため周辺をキョロキョロ確認していますけどね。
—匿名希望

NBC / giphy.com
船内には死体があることも…。
これ、大型豪華客船あるあるだと思います。
船の旅を楽しむのは年配の方が多いため、残念な事態が起きることもあるんです。
そういうときは当然、船内にはご遺体があるわけで。
ちなみに、私が働いている船では「ホワイトスター」というコードネームがあり、この放送が流れたら緊急事態の合図。すぐに医療班が出動します。
—Anonymous

Darrin Klimek / Getty Images
ランドリーは常に満杯。洗濯するのはかなりの苦労。
船内で洗濯しようと思ったら、その場で数時間は監視して待つ覚悟がないと、空いている洗濯機にはありつけません。
スタッフ用ランドリーとして洗濯乾燥機は15台ほど。スタッフの数は1000人から2500人。絶対足りない!

Natalie Zotova / Getty Images/500px Prime
船内の暮らしは、例えるなら牢屋の中の高校生活。
高校の時って世界が狭くて、誰が何したか、誰が誰を好きか、筒抜けでしたよね。
あれがそのまま船の暮らしです。みんなぜーんぶ知ってる状態。
しかも、下船できないから物理的にも閉ざされています。仕事内容によっては、寄港中も下船でません。

David Sacks / Getty Images
6カ月契約で、客船専用のフォトグラファーをしていました。
大学卒業後すぐの仕事だったので、楽しそうな大仕事に張り切っていました。
イタリア、フランス、ギリシャ、クロアチア、モンテグロ…。たくさんの国を周り、素晴らしい経験になりました。
でも、仕事がキツすぎた!
写真を常に撮りまくって疲れ果てているので、せっかく世界を旅して港に寄っても、自由に回れる休憩時間中には下船する気になれませんでした。
休み時間はとにかく寝たい…。途中で辞めたくなりましたが、素晴らしい仲間に囲まれて最後までやり抜くことができました。
客船の仕事は、苦難をともにすることで一生の友達と巡り会える場でもあると思います。

Lwa / Getty Images
ちょっと悲しい話なのですが、清掃チームとフードチームのスタッフは入れない、従業員用のバーがありました。
スタッフ全員が利用できる食堂よりも、ちょっと豪華なバー。同じ従業員でも差があるようです。
—匿名希望

Rilueda / Getty Images/iStockphoto
船には、海賊対策用の高圧放水砲がある。
使ったことはないし、海賊に遭遇したこともないですけど。それでも、万一のため積んでいることはあります。
—匿名希望

NBC / giphy.com
船内でチップをもらう職種の人は、実は、基本給がとても低いのです。
だから、チップが非常に重要になります。
もし、客船に乗ることがあったら思い出して。9カ月間も船で働いている我々スタッフにチップを!
—匿名希望

Adie Bush / Getty Images/Image Source
労働時間は長く、従業員ルームは狭い相部屋で、壁は紙より薄くて音が筒抜け。従業員用の食堂は、お米以外マズイ。
それでも、客船スタッフをやっていてよかったと思うことはあります。
5年勤めた間に、南極以外のすべての大陸に上陸し、75カ国を訪れました。
その経験を思えば、船内の嫌なことなんてなんともないです!

Peter Adams / Getty Images
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この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:soko / 編集:BuzzFeed Japan
BuzzFeed Staff