◇セ・リーグ 阪神7ー1巨人(2021年4月7日 甲子園)

片岡篤史氏
【片岡篤史 視点】阪神・伊藤将は序盤はストライク、ボールがはっきりして調子は決して良くはなかった。しかし初回1死からの梶谷の二盗を梅野が刺してリズムに乗り、打線も3、4、5回と大量に援護してもり立てた。むしろ巨人先発の畠の方が立ち上がりは素晴らしいように見えたが、結果は対照的で、チームの勢いがそのまま出た感じだ。
糸原が好調だ。3回無死一塁で初球を右前打して一、三塁。スタートを切っていた近本とのランエンドヒットを成功させて先制点につなげた。4回に2点を追加してなお2死一、三塁でも代わった大江の初球を中堅右へ2点二塁打。ここでも近本はスタートを切っていた。ここまで1番近本、3番マルテ、4番大山にまだエンジンがかかっていない中で2番の糸原がしっかりと流れをつくっている。
巨人は菅野も丸も中島もウィーラーもいない苦しい中だけに、8日もきっちり取って、昨年の開幕カードで3連敗した借りを返しておきたい。(スポニチ本紙評論家)