叡王戦第4局 藤井聡太叡王に「振り飛車党」菅井竜也八段はどう挑む 「観る将」の新たな楽しみ方も

叡王戦第4局 藤井聡太叡王に「振り飛車党」菅井竜也八段はどう挑む 「観る将」の新たな楽しみ方も

  • RSK山陽放送
  • 更新日:2023/05/26

28日(日)に予定されている将棋の叡王戦です。藤井聡太叡王に挑むのは、岡山市在住の菅井竜也八段。現在1勝2敗、勝って最終戦に持ちこむことができるか正念場の第4局です。

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28日に、岩手県宮古市で行われる叡王戦第4局です。現在第3局まで終え、菅井八段の1勝2敗です。

第1局は、藤井叡王が完勝しましたが、第2局で菅井八段は叡王を破りイーブンに。第3局も菅井八段は優勢に勝負を進めたものの、叡王の粘りに逆転負けを喫しました。現役最強で、タイトル六冠の藤井叡王を破ることはできるのか。

28日に行われる第四局。夜には結果が出る見通しです。

【解説】
藤井六冠は、挑戦者として挑む名人戦でもタイトルに王手がかかっていて、史上最年少の七冠に将棋界は盛り上がりを見せているところなんですが、みなさん「観る将」何と読むか分かりますか。

最近、耳にした方もいらっしゃるかもしれません。「観る将」(みるしょう)と読みまして、将棋は指さないけれど、試合は観戦するファンの方々を指すんです。何を楽しみに観るのか。分かりますか?

楽しみ の1つは「食事とおやつ」です。「将棋は頭脳ゲーム、糖分が必要だ」ということで、藤井叡王が食べたお菓子が売り切れになるなどの現象も起こっています。このほかにも「パチッ」という駒音にひかれる人や、親父ギャグを交えたり関西弁などによる棋士の特徴的な解説も、人気を集めているようです。

中でも特にファンの獲得に一役買ったと言われるのが、最近世間を騒がしている「AI技術」なんです。一度に無数の手を読むというトップ棋士の世界。これまで素人には勝負のポイントが分かりづらかったのですが、中継映像ではこのようにAIが判断した形勢が1手ごとに百分率で表示され、どの手が勝負を動かしたか。リアルタイムで分かるんです。

様々な取り組みでファンの裾野を広げる将棋界ですが、叡王戦では互いの戦法も見どころです。岡山市在住の菅井八段は、序盤に飛車を横に動かす「振り飛車」を得意としているのですが、この戦法、AIの分析では、コマを横に動かすことで1手損をしているとみなしているようで、動かした瞬間に数%ほど勝率が下がるんです。

それでもこの戦法にこだわる菅井八段は、第二局で叡王を破っています。AIの読みが勝つのか新たな勝ち筋が生まれるのか。ここも見どころですので、AIを参考にしつつ勝負に注目していただければと思います。

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