「米子の城下町めぐり」歩けば歩くほど面白い鳥取県西部の街

「米子の城下町めぐり」歩けば歩くほど面白い鳥取県西部の街

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  • 更新日:2020/11/21
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「米子の城下町めぐり」歩けば歩くほど面白い鳥取県西部の街

鳥取県西部の米子市は、伯耆国(ほうきのくに)の政治・経済の中心地で「山陰の大坂」と称される城下町でした。米子駅周辺の商業地域と400年前から変わらない町割りの城下町が隣り合わせに共存。今も残る町家や名店、加茂川沿いのお地蔵さんなど、散策を楽しくしてくれる要素がギュッと詰まっているのです。
ホテルや飲食店が多い駅前から、少し歩けば別世界。「城下町米子」を紹介しましょう。

米子城下町を知るなら山陰歴史館と米子まちなか観光案内所

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写真:塚本 隆司

戦国時代の米子は、尼子家と毛利家との間で激烈な戦いが繰り広げられた地でした。豊臣秀吉が朝鮮出兵を企てた頃、軍船の調達拠点として毛利家家臣・吉川広家が米子城を築城します。
現在の町割りの基礎を築いたのは、関ケ原合戦後に領主となった中村一忠の家老・横田内膳。彼らも数寄な運命をたどるのですが、それらの話は昭和5(1930)年に米子市役所として建築された赤レンガ色の洋館「米子市立山陰歴史館」で知ることができます。

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写真:塚本 隆司

ここで紹介する米子の城下町は一部分に過ぎません。米子市立山陰歴史館から町家が立ち並ぶ「笑い通り商店街」や加茂川沿い、寺町通りを歩いて「米子まちなか観光案内所」へ。見どころが多い城下町米子の代表的な場所を2時間ほどで巡ります。

米子まちなか観光案内所は、観光ガイド(有料)や米子のお土産や今注目の武将印などのグッズ販売を行う城下町米子の情報発信拠点。建物も築150年以上の町家で、立派な梁(はり)や神棚、吹き抜けなど見どころ満載です。
オリジナルグッズの「米子城下古今絵図クリアファイル」は、江戸中期の城下図と現在の米子市街図を見比べると、町割りが同じとわかる優れものの逸品です。

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写真:塚本 隆司

「山陰の大坂」と呼ばれた米子の町は、堀を活用した物流が盛んでした。写真は、ちょうど外観がわかりやすい状態になっていた町家です。左手が外堀を埋め立てた外堀通りで、港に着いた北前船から“はしけ”と呼ばれる小舟に荷を移し、外堀を進み商家の蔵に運んでいました。右手が表通りに面した店舗部分。間口の広さで税金が定められていたため、細く長い町家が生まれました。

笑い通り商店街には、今も多くの町家が残っており、見学ができる店があります。

米子城下町に残る魅力的な建物

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写真:塚本 隆司

「ザ パーク 米子」は、インポートブランドをセレクトしたファッションショップでカフェも併設。町家の風情を残しつつ、オシャレにリノベーションされている代表的な店舗です。ショッピングをしながら建物探訪が楽しめます。

米子の町家の特徴的な造りは、神棚がある部屋の上は神様を踏まないように吹き抜けになっています。そのため、梁や束(つか)が見えます(写真)。
2階には、元茶室だった網代天井の部屋(今は香水コーナー)や厨子二階(つしにかい)という往来を歩く武士を見下ろさないよう天井が低く窓のない部屋を残したまま、活用されています。

<ザ パーク 米子の基本情報>
営業時間:12時~20時
定休日:木曜日
電話番号:0859-21-3399

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写真:塚本 隆司

「もつ鍋 椿や」は、明治30年代に建てられた木造3階建ての旅館を和風創作料理店として営業しています。

建物の特徴は「通り庭(とおりにわ)」と呼ばれる土間。ウナギの寝床ともいわれる奥に長い敷地を、表から裏まで真っすぐ、52メートル突き抜けています。客間は、全部屋に床の間があり、風格ある老舗旅館の佇まいそのままに食事が味わえます。1階入口(写真)の箱階段も必見。
貴重な建物ながらも、食事は大衆的で値段も手頃。季節の素材を大切にした料理や自慢のスープで提供する鍋料理が楽しめます。

<もつ鍋 椿やの基本情報>
営業時間:月~日、祝日、祝前日: 17:30~23:00 (料理L.O. 22:00 ドリンクL.O. 22:30)
定休日:不定休
電話番号:0859-21-5598

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写真:塚本 隆司

写真は、1920(大正9)年創業の「林そば屋」の店内。100年前の創業時に建てられたもので、大正・昭和をくぐり抜けてきた感がにじみ出ている店です。
「米子そば」を名乗る唯一のそば屋で、鯖の削り節と地元産の醤油で作った甘辛いそば汁が特徴。天ぷらは、白いかの身と足のみです。

<林そば屋の基本情報>
営業時間:11時~18時30分
定休日:日曜・祝日
電話番号:0859-22-5337

まちを歩けばお地蔵さんに出会えるまち

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写真:塚本 隆司

街の中心部を流れる加茂川沿いでは、多くのお地蔵さんに出会えます。写真は、御利益NO.1のお地蔵さんは「出現地蔵」。御利益は会社立て直しや人生立て直しなど、なんでも立て直してくれるそうです。

2016年4月に日本遺産に認定された「地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市」の構成要素のひとつに「旧加茂川の地蔵」が登録されています。江戸時代から残る「札打ち」という風習があり、死者を弔うためにお地蔵さまに七日ごと白い札を貼り、四十九日目には赤い札を貼って回ります。

写真:塚本 隆司

一番人気のお地蔵さんは「咲い地蔵(わらいじぞう)」。なんとも可愛らしい姿をしています。

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写真:一般社団法人米子観光まちづくり公社

「咲い」は「笑う」の古語。笑って生きていける御利益があります。

老舗に支えられているまちなかグルメ

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写真:塚本 隆司

笑い通り商店街を米子港方面へと向かうと、400年前に岡山津山から移ってきた老舗茶店「長田茶店」があります。鳥取県内でも屈指のお茶屋さんで、宮内庁からもお声がかかる名店です。

外観は、白漆喰に海鼠塀(なまこかべ)、厨子二階には虫籠窓(むしこまど)と卯建(うだつ)、江戸時代を代表する典型的な町家の店構えです。店内には、神様を大切にする米子の町家らしく、立派な神棚があります。

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写真:塚本 隆司

近年は、お茶を素材にしたスイーツにも力を入れています。店先ではドリンク販売があり、まち歩きの休憩にもピッタリ。一番人気は、茶畑ラテ(抹茶ラテ+チーズクリーム+ココア+ホイップ+抹茶パウダー)です。

<長田茶店 岩倉町本店の基本情報>
営業時間:9時~18時、NAGACHA CAFE 1801は10時~17時
定休日:水曜日
電話番号:0859-22-7602

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写真:塚本 隆司

一銭硬貨の看板が目印の駄菓子屋「岡本一銭屋」は、明治元年の創業。看板のデザインは大正9年の一銭硬貨です。

子どもたちに人気のおばあさんが1人で営業されていることもあり、テレビで紹介されることもしばしば。品ぞろえは約280種類。地元の小学生が校外学習で数えてくれました。
表からは2階建てに見えますが、奥は吹き抜けの3階建てで、店内に入れば下から眺めさせてもらえます。

<岡本一銭屋の基本情報>
営業時間:9時~17時
定休日:無休(1月1日)
電話番号:0859-22-2676

小路に寺町、何度でも訪れたくなる城下町米子

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写真:塚本 隆司

岡本一銭屋から北へ行けば「与太郎地蔵」があります。約300年前のものですが、姿はただの石。これも米子の特徴で、地蔵の姿をしていなくてもお地蔵さんです。
地蔵盆の宵祭り(8月23日)に1日だけ近くの公園に引っ越すため「引っ越し地蔵」とも呼ばれ、新転・転居に御利益があります。

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写真:塚本 隆司

与太郎地蔵の角に細い路地があります。米子では、路地のことを「小路(しょうじ)」と呼びます。ここは、妙善寺の隣なので「妙善寺小路」。米子を代表する小路です(写真)。
小路から見る町家やお地蔵さん、お寺、奥には現代の米子を代表する鳥取大学医学部、その向こうが米子城がある湊山です。米子のいいところがギュッと詰まっています。

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写真:塚本 隆司

妙善寺小路を抜ければ寺町通り。9つの寺が、ほぼ同じ敷地面積で並んでいます。これも400年前の町割りそのまま。米子の城下町は、近隣の町から人を集めて造られ、同時に寺も移転してきました。

寺町通りは、近い将来「文化財ロード」になるといわれています。県指定名勝に選ばれている心光寺の寺院庭園や文化財指定の横田内膳墓碑や遺品を収めた妙興寺があり、米子城解体時の木材で建てられたという建物や立派な山門、現代建築と伝統が融合した本堂など、まだ未指定の建物が数多く残っています。

誰かを連れて訪れたくなる城下町米子

米子の城下町は、見どころがいっぱいです。単に歩いてももちろん楽しいのですが、より詳しく面白く巡りたいなら観光ガイドと一緒に歩くことをおすすめします。
米子まちなか観光案内所では、1時間1000円で自由度の高い観光案内をしてくれます。スタートやゴール地点も相談できます。

城下町に残る歴史や風習はもちろん、地蔵信仰によるものなのか人の温かみが感じられる城下町米子。一度訪れると、誰かに良さをしってもらいたくて、誘って出掛けたくなる城下町なのです。

2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

取材協力:鳥取県

関連MEMO

米子観光ナビ(外部リンク)

鳥取県観光案内 とっとり旅の生情報(外部リンク)

城下町米子 観光ガイド(外部リンク)

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