賞金をウクライナへ寄付し続けるマレーに刺激され、大会側も支援を約束

賞金をウクライナへ寄付し続けるマレーに刺激され、大会側も支援を約束

  • WOWOWテニスワールド
  • 更新日:2022/08/06
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ロシアによるウクライナ侵攻が始まった直後から、今季獲得する賞金のすべてをウクライナの子どもたちへの支援活動に寄付している元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)。そんな彼に刺激されて、「ATP500 ワシントンD.C.」(アメリカ・ワシントンD.C./8月1日~8月7日/ハードコート)も支援を約束した。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトなど複数のメディアが報じている。

イギリスユニセフ協会の大使を務め、4児の父親でもあるマレーは3月上旬、今季これから自身が手にする賞金を全額寄付することを発表。侵攻によって影響を受けたウクライナの子どもたちに向けて「救急用の医療品や幼児教育のキットを提供するための活動に取り組んでいる」と述べていた。

マレーは宣言直後の「ATP1000 インディアンウェルズ」から今大会前までに7つの大会に出場し、総額30万ドル(約4000万円)以上の賞金をすでに寄付している。その献身的な姿勢に感化された「ATP500 ワシントンD.C.」のマーク・エイン会長が、今大会でマレーが獲得する賞金と同じ金額を大会から寄付することを約束した。同大会の賞金は以下の通り。

優勝:34万2800ドル(約4600万円)
準優勝:18万2825ドル(約2400万円)
ベスト4:9万4840ドル(約1200万円)
ベスト8:4万9515ドル(約650万円)
3回戦進出:2万6095ドル(約350万円)
2回戦進出:1万4280ドル(約190万円)
1回戦敗退:7620ドル(約100万円)

エイン会長はシーズンを通してファンが寄付できるサイトも立ち上げ、「みんながアンディのミッションに参加することで、世界で起きている恐ろしく、そして私たちの支援を本当に必要としていることに真の変化をもたらすことができる」と述べている。大会前の記者会見で、マレーはウクライナへの支援を継続することの大切さを訴えた。

「選手と大会が協力し合えば、本当に良いことが起きるということを証明できた。僕が活躍して、たくさんのファンも参加して、今週たくさんのお金を集めることができればと願っている。この(ウクライナ侵攻の)ことを忘れてはいけない。まだ続いているんだ。今もなお、人々が殺され、子どもたちが家を追われて本当に悲惨な状況に置かれている。メディアがそのことを取り上げ続け、語り続けることが重要だ」

これを受けて、ハリウッドで映画監督や俳優として活躍するベン・スティラーがマレーを称賛。「ウクライナで続いているばかげた戦争の影響を受けた大勢の人々、子どもたちに光を当てるマレーを尊敬する」とツイートしている。

残念ながらマレーは、世界ランキング115位のミカエル・イーメル(スウェーデン)に敗れて1回戦敗退に終わっている。

一方、女子ツアーでも選手とWTA(女子テニス協会)が協力してがんの撲滅を支援する慈善活動を行ってきた。WTA500およびWTA1000レベルの大会を対象とし、サービスエース1本につき寄付が行われるこの活動を通して、今シーズンの前半に3万6500ドル(約490万円)が集まっている。エースの本数では「ウィンブルドン」で優勝した世界23位のエレナ・リバキナ(カザフスタン)が141本でトップに立ち、決勝で彼女と戦った世界5位のオンス・ジャバー(チュニジア)が128本で2位につけている。このキャンペーンによる2022年のがん研究助成金は、2020年に卵巣がんで亡くなった女子テニス界のレジェンド、クリス・エバート(アメリカ)の妹で元WTA選手のジャンヌ・ダビンをしのんで贈られる。

※為替レートは2022年8月5日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「ATP1000 インディアンウェルズ」でのマレー
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

WOWOWテニスワールド編集部

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