
勝ち越しの2ランを放った国学院大・神里(左)と主将の吉川
「東都大学野球、国学院大5-2中大」(26日、神宮球場)
国学院大が逆転勝ちし、2勝1敗で勝ち点を2に伸ばして、1部残留を決めた。DeNAの神里和毅外野手(29)を兄に持つ陸捕手(3年・東海大相模)が勝ち越し2ランを含む4打数2安打3打点と活躍。リーグ通算第1号はチームを救う大きな一発となり、「気持ちよかった。今日の試合もそうだけど、今までずっと厳しい戦いが続いて、1部でいることのありがたみだったり、当たり前じゃないということをかみしめられた」と安堵(あんど)の表情を見せた。
2-2の九回1死一塁の場面だ。前の打席でも同点の適時二塁打を放った神里は「自分が(塁に)出て次につなぐという気持ちで打席に入った」と真ん中のチェンジアップを強振。打球は右翼スタンドへと吸い込まれ、チームを勝利に導く勝ち越しの2ランとなった。
今季、チームはここまで6勝7敗で勝ち点2と苦しい戦いが続いたが、なんとか一部残留を決定。鳥山泰孝監督は「昨年、一昨年も紙一重の戦いだった。改めて東都だなと。こういう戦いをさせてもらったので、チームがこれからさらにもう一段強くなるための材料がいっぱい転がっているのでそれを絶対に逃さないように、夏を過ごして秋につなげたい」と話した。