巨人、8年ぶり9連勝でM35!阿部2軍監督の緊急1軍ヘッドに“チルドレン”大暴れ

巨人、8年ぶり9連勝でM35!阿部2軍監督の緊急1軍ヘッドに“チルドレン”大暴れ

  • SANSPO.COM
  • 更新日:2020/09/17

(セ・リーグ、巨人7-6阪神、15回戦、巨人12勝3敗、16日、東京D)巨人は16日、阪神15回戦(東京ドーム)に7-6で勝ち、8年ぶりの9連勝。貯金を「25」に増やし、優勝へのマジックナンバーを3つ減らして「35」とした。阿部慎之助2軍監督(41)が元木大介ヘッドコーチ(48)が虫垂炎で入院したことを受け、ヘッドコーチ代行を務める中、田中俊太内野手(27)、立岡宗一郎外野手(30)ら“阿部チルドレン”の活躍で勝利を飾った。

勝利が決まると、阿部ヘッドコーチ代行はオレンジ色のマスクに隠れた口元を緩ませた。真っ黒に日焼けした右拳で、原監督らとグータッチ。チームの連勝を9につなぎ、胸をなでおろした。

「周りのコーチの方々に助けられた1日でした。うれしいよりも、ホッとしたというのが正直なところ。僕が来て連敗が始まった、とか言われたくないからね」

指導者として初めて1軍ベンチに入った試合は、13日に1軍昇格した7番・田中俊が先制の1号ソロなど3安打2打点、12日に今季初昇格した8番・立岡が1号3ランを含む2安打4打点。2軍監督として汗だくで鍛えてきた“阿部チルドレン”2人の大活躍で勝ち、「めちゃくちゃうれしい」と目尻を下げた。

通算2132安打、406本塁打を誇る元名選手も目を丸くする、急展開の9月16日だった。腹痛を訴えた元木ヘッドコーチが虫垂炎と診断され、そのまま東京都内の病院で手術を受けて入院。細かい気配りや、チームを盛り上げることができる貴重な存在だった同コーチが不在の間、代行として阿部2軍監督が急きょ指名された。

原監督から直接電話で連絡が入ったのは、午後1時半頃。同6時開始のイースタン・リーグ、DeNA戦のため向かっていた神奈川・平塚市から呼び出され、村田修一2軍野手総合コーチに2軍監督代行を託して東京ドームへ向かった。

原監督から「慎之助らしさを出しなさい」と言われ、早速ヘッドコーチとして選手交代などの“采配”に奮闘。この日は体調不良の坂本、腰痛の岡本が大事を取って欠場する中、阪神の横手投げ右腕・青柳対策として先発に左打者9人を並べる新打線で臨んだ。

首脳陣、主力選手に非常事態が起きた日に、2軍生活が長かった男たちがチームを救った。田中俊は「ファームにいるときに阿部2軍監督から『小さくなるな、本塁打を狙うぐらい思い切ってスイングしろ』と指導していただいた」と目の前で指導を実践。12年目の立岡は、今季1軍初先発で結果を出した。

「阿部チルドレンとでもいうんでしょうかね。(ファーム本拠地のジャイアンツ球場がある)よみうりランドで一生懸命、真っ黒になってきている2人が、7番、8番で大きな役割を果たしてくれました」

原監督はこう言って伏兵の活躍に目を細め、阿部2軍監督の招へいを「“ワンティーム”ですから。いかなる場合でもみんなで助け合いながらやる。最善の策」と説明した。ドタバタ劇が起こっても、9連勝。原監督の後継候補とも期待される阿部ヘッドコーチ代行にとって、忘れられない“初タクト”となった。(谷川直之)

右手の手術を経て今季初の先発出場を果たし、4年ぶりの本塁打を含む2安打4打点と活躍した巨人・立岡「(手術で)焦りはありました。自分自身の開幕ができて、本当によかった。リハビリをサポートしてくださった皆さんに感謝を伝えたいです」

データBOX

首位・巨人が2位・阪神に勝ち、優勝へのマジックナンバーが「38」から3つ減って「35」となった。通常は首位球団が勝ち、マジック対象球団が負けるとマジックは2つ減る。今回は巨人が阪神戦以外で35勝し、阪神が全勝すれば勝率は.707で並ぶ。最終的に勝率が並んだ際のセ・リーグの順位決定方式は(1)勝利数(2)当該球団間の対戦勝率(3)前年度の順位の順。勝利数(82勝)と対戦成績(12勝12敗)は同じとなるため、前年優勝の巨人が上位となる。最近では2013年9月11日に楽天が「18」から「15」に減らしている。

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五回、3ランを放った立岡(左)をガッツポーズで迎える阿部ヘッドコーチ代行(右)。明るい笑顔が東京ドームに帰ってきた。中央は原監督 (撮影・水嶋啓輔)

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