劇団四季、新型コロナ集団感染で演劇界に再び暗雲が...企画立ち消えが続出、関係者からは悲鳴

劇団四季、新型コロナ集団感染で演劇界に再び暗雲が...企画立ち消えが続出、関係者からは悲鳴

  • 日刊サイゾー
  • 更新日:2020/10/18
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17日、劇団四季が所属俳優ら10人の新型コロナウイルス感染を公表した。現在、四季は汐留の電通四季劇場で「アラジン」を上演中だが、感染者が発覚した時期に一時中止に追い込まれた。現在は再開しており、観客にも影響はないとしているが、演劇界には再び暗雲が立ち込めそうだ。

「テレビも通常収録に戻りつつあるし、来年以降の公開を目指して映画も動き出していますが、演劇界はいまだに動きが鈍いままだと感じます。人気の劇団・大人計画に所属の阿部サダヲが感染してしまいましたが、実は今月24日から舞台『フリムンシスターズ』の出演が控えていた。制作を担う東急文化村は強行する姿勢を見せていますが、阿部は重要な役どころのため、今から代役を立てるのは難しそうですし、病状次第では中止・延期の可能性もあります。また、ナイロン100℃は冬に予定していた第47回本公演の中止を決断しました」(中堅芸能事務所関係者)

ナイロン100℃の主宰であるケラリーノ・サンドロヴィッチは、公演中止の経緯をこう明かしている。

「今年3公演めの中止が決まってしまった。(中略)規模としては今年中止になった3つの中で最も小さな公演だったが、その「規模の小ささ」が仇(あだ)になってしまったようだ。(中略)『客席を削減することにより、入場料を跳ね上げないと黒字どころかトントンも見込めず、積極的にはなれない』とのことで、制作サイドによる完全中止のジャッジに従う形となった」(ナイロン100℃公式サイトより引用)

ドラマや映画であれば、出演者が感染した場合も、収録を一旦中止すれば済む。しかし、舞台の場合は決められた上演スケジュールがある以上そうはいかない。上演できない場合は返金対応などが生じ、主催サイドもリスクが高い。「劇場の灯を消してはならない」と積極的に動いている団体や作家もいるが、今回の劇団四季のような「集団感染」が起こるたびに、客足にも影響してしまうという。

「三谷幸喜などの人気作家の演目でも、平日のチケットは余っていたりするようですし、客足も以前に比べると遠のいていると感じます。劇団四季はコロナ禍で専用劇場と稽古場が閉鎖され、財政難に陥り、クラウドファンディングで支援を呼びかけていました。あんなに有名な劇団ですらこんな状態ですから、小さい劇団は本当に厳しいし、それが結果的に若い芽を摘むようなことになるんじゃないかという危惧もある。音楽だとオンライン配信で儲けることができるというけど、舞台のオンライン配信はそうとも言い切れない部分もあって、本当にジリ貧状態です。舞台は生ものですし、実際に人と人とが顔を合わせ稽古し、客前に出るという工程を避けては成立しない。これから先どうしたらいいのやら……」(劇場関係者)

宝塚やジャニーズ事務所などの大手は続々と舞台公演を復帰し、なんとか立ち直ろうとしているが、業界全体の見通しはまだまだ暗い様子。ウィズコロナ時代に生き残るための模索が続きそうだ。

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