横浜能楽堂 厳密復元の能装束を公開 第一人者の山口さん手掛け〈横浜市中区・横浜市西区〉

横浜能楽堂 厳密復元の能装束を公開 第一人者の山口さん手掛け〈横浜市中区・横浜市西区〉

  • タウンニュース
  • 更新日:2023/05/26
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公開中の能装束。右は大瀧さん

西区紅葉ケ丘の横浜能楽堂で、江戸時代の能装束を厳密に復元した全17点が公開されている。見学無料、7月17日まで。

この装束は4月末に上演された能『大原御幸』(「この人この一曲」公演の第1回)で演者がまとったもの。能装束研究の第一人者である山口憲さんが文様から技法・素材に至るまで厳密に復元した。ツツジの文様が入った真っ白な装束や色鮮やかに飾られた文様が入ったものまで、2階の展示回廊で見ることができる。能楽堂のプロデューサー大瀧誠之さんは「江戸時代の精神を受け継ぐ装束は一見の価値がある。装束の美しさなどをきっかけに能や狂言に興味を持っていただければ」と話した。

休館前に「中締め」

横浜能楽堂は大規模改修工事のため来年1月から長期休館となる。開館28年の集大成として特別公演「中締め」を企画。8月から12月まで、全5回で開催する。6月18日には70回となる横浜能も上演する。休館は2026年6月までの予定。

コロナの影響で中止されていた一般見学も再開。ガイド付きの施設見学会は毎月第2木曜に実施されている。

本舞台は市文化財

1996年に開館した本格的な能舞台を持つ公共施設である能楽堂。本舞台は、1875(明治8)年に東京・根岸の旧加賀藩主前田斉泰邸に建てられた能舞台の部材を生かして復元したもの。関東地方現存最古の能舞台であり、市の文化財に指定されている。問い合わせは能楽堂【電話】045・263・3055。

タウンニュース中区・西区版

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