◇大相撲秋場所10日目(2023年9月19日 東京・両国国技館)

<秋場所10日目>一山本(左)にはたき込みで敗れた大の里(撮影・島崎忠彦)
昨年のアマチュア横綱の新十両・大の里(23=二所ノ関部屋)が元幕内・一山本(29=放駒部屋)に敗れて初日からの連勝が9で止まった。
一山本の喉輪に少しのけ反りながらも下からあてがって前に出ていったが、右へ回り込まれて前に落ちた。新十両初日からの連勝記録はこれまで、1場所15日制が定着した1949年以降では1953年初場所の成山と08年九州場所の翔天狼(現・錦島親方)がマークした「9」が最高。それを上回る新記録の更新はならなかった。
関取初黒星にも「記録を作りにいったわけじゃなく、一日も早く上に上がることが目標なので」と淡々。「15戦全勝するのは難しい。反省すべき点はたくさんある」と前を向いた。
勝った一山本は「絶対みんな10連勝期待してましたよね」と冗談交じりに笑顔。幕内経験者の意地を見せ「真っ向勝負では勝てないと思った。横に動きながら取ったのがよかった」と勝因を分析した。