
竜輝を攻める朝阪神(左)=撮影・北村雅宏
「大相撲春場所・8日目」(19日、エディオンアリーナ大阪)
大好きな阪神タイガースをしこ名にする東三段目55枚目の朝阪神(高砂)が3勝目を挙げ、勝ち越しに王手をかけた。竜輝(大嶽)に浅いもろ差しを許したが、すかさず極めて前へ。出足を止めずに極め出した。
開口一番「脇が甘いですね」とまずは反省。ただ、相手のもろ差しは想定内で「両方入ったら、極めようと思っていた。前に出られたのでよかった。師匠にも『前に出ろ』と言われているので」とうなずいた。
大阪府泉大津市出身で幼少期からプロ野球・阪神の大ファン。18年春場所で朝塩本から改名した。日本代表が準決勝に進んだWBCも「見てますよ。部屋でも話題になるので」ともちろんチェック。今場所の高砂部屋勢は十両の朝乃山を筆頭に好調。「あとはセンバツも始まりましたね」と、野球観戦がいい気分転換になっている。
一番相撲で敗れた後は3連勝。地元大阪での勝ち越しまであと1勝とした。「あまり気負わずに、適度にリラックスして。次で決めたいですね」と自然体で目標達成に挑む。