動物ものまね江戸家小猫、父の遺言通り五代目江戸家猫八襲名「少しずつなじんでいきたい」

動物ものまね江戸家小猫、父の遺言通り五代目江戸家猫八襲名「少しずつなじんでいきたい」

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  • 更新日:2023/01/25
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五代目江戸家猫八襲名披露会見に出席した江戸家小猫【写真:ENCOUNT編集部】

「自分の中で動物が生きている感じ。私は園長」

動物ものまね芸人の江戸家小猫が25日、都内のホテルで五代目江戸家猫八襲名披露会見を行った。

曾祖父の時代より代々、うぐいすの鳴き声をお家芸に唯一無二の芸を継承してきた江戸家。2009年、32歳のときに父で四代目江戸家猫八に入門し、寄席芸人としての道を歩み始めた。

うぐいすに加え、アルパカ、ヌーなど鳴き声が知られていない動物のものまねを話芸とともに発信し、成果は第36回浅草芸能大賞新人賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)に結実。実力を評価され、3月31日の上野鈴本演芸場を初日に、都内の寄席で50日間、披露興行を行う。

2と8が付く日(2日、8日、12日……)は、いつもの洋装ではなく和装で高座に挑む。先輩色物芸人でもある紙切りの林家正楽、三味線漫談家の立花家橘之助が口上に並ぶ方向で調整しているという。

会見に同席した小猫が所属する落語協会の柳亭市馬会長は「寄席にはなくてはならない色物(芸人)のいい名前。代々のものまね芸がこの5代目に流れています。そこに自分独自の芸が加わっています。色物で(寄席の)トリを取るのは普段ないことで、それも50日間。噺家の披露目と同じでやりますので、我々がどれだけ期待しているかわかるかと思います」と最大限の期待を寄せた。

小猫は「私自身、知名度不足、力もまだまだと自覚していますが、45歳、小猫になって干支が一回りし12年がたちました。まだまだ猫八の名前を背負うには早いと思う方もいるかもしれませんが、代々大きくしてきた江戸家猫八を早い段階で背負うことで、この名前を自分のものにしていけるのではないかと。早めの襲名を決意させていただきました」と決意のほどをしみじみ。「父である四代目猫八が66歳という若さでこの世に去りました。本人はいい人生だったと私には言ってくれましたが、70代80代を、4代目の猫八としてやりたいことがある中でこの世を去りましたので、父の思いを心の中に留めつつ、私なりに、自分の色で5代目の猫八としてこれからがスタートだと思います、少しずつ少しずつ猫八という名前をなじんでいきたい」と、先々を見通した。

動物ものまねとして「80~100ぐらい」を手の内に入れているが、芸の基本は「祖父が大切にしていた言葉『芸は人なり』」。50日間という長丁場にもどっしり構え「自分の中で、それぞれの動物が生きているっていう感覚なんです。動物園でいろんな動物を飼育していて、私が園長のような感じで、その日のスタメンを選んで高座を組み立てる感覚があります。色物はある種、一芸入魂になると思います」と、これまでの芸に磨きをかけ続ける意向だ。

「普段(の寄席の出番)と違い、私の後がいないトリ。自分らしく、すべてをぶつけていけるような50日間になると思います」と見通し、「これまで“猫の盛り(の鳴き声)”を一人ではやってこなかったのですが、“猫の盛り”というのは江戸家の伝統芸の一つですので、新しいスタイルで加えていきたいなと思います」と新たな取り組みも示した。

披露興行の大初日にあたる3月21日は、父で四代目の命日にあたる。

「とにかく不思議な縁というか、狙ってうんぬんということではなく、(命日を)猫八襲名の初日にしたいという思いがあったわけではないのですが、これは不思議な巡り合わせ、なんとも言葉に表せないような。ただうれしかったです。父が亡くなる前に病床で、母と姉が席をはずして私と2人だけのときに猫八の話を切り出してくれて、タイミングは任せるから、五代目を襲名してほしいと言われていたので」と病床エピソードを伝えた。

ENCOUNT編集部

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