在宅ワークによる運動量の低下で免疫力コントロールに役立つ腸内細菌が減少

在宅ワークによる運動量の低下で免疫力コントロールに役立つ腸内細菌が減少

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  • 更新日:2021/02/22
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サッカー元日本代表の鈴木啓太氏が社長を務める、アスリートの腸内環境を解析するスタートアップ、AuB(オーブ)は、京セラとの共同研究で、「在宅ワークによる運動量の低下を原因に、免疫力をコントロールする酪酸菌が腸内から減少する」などの結果を得たと発表した。

AuBは、京セラと腸内細菌に関する共同研究契約を2020年2月に締結し、人の健康寿命の延伸に貢献することを目的として研究を進めており、その一つが、「健康経営」の仕組みやビジネスモデルを構築する取り組みだという。

今回の研究では、21~63歳の京セラ社員55人(うち、健康診断で生活習慣の改善が必要とされた特定保健指導対象者14人)を対象に、便に含まれる腸内細菌のDNA解析を実施。

腸内細菌の種類やバランス調整菌(善玉菌)とバランスかく乱菌(悪玉菌)などの構成を、2020年2、5、6月の計3回測定し、その変化の推移を同社研究チームがまとめた。

また同じ55人には、管理栄養士が食生活等のアドバイスをする、同社独自の「健康経営プログラム」も4月1日から12週間、対話アプリ「LINE」を活用して行った。

そして、今回の実証実験の最初と最後の測定を検証したところ、以下の点が明らかになったという。

まず1点目は、免疫細胞に働きかけ、免疫力をコントロールする「酪酸菌」が減少したということ(酪酸菌は一般的に食品からの摂取が難しい菌とされ、また適度な運動は酪酸菌を増やすという論文があるとのこと)。

今回採便した55人の大半は、4月から在宅ワークに切り替わっており、通勤・運動時間が減ったことが酪酸菌減少の要因と考えられる。また、特定保健指導対象14人の酪酸菌の保有率がマイナス約3ポイントとなり、その他の者より大幅に減少。14人は適度な運動がさらに必要であると言えるとしている。

一方、「健康経営プログラム」の食事改善指導などで「ビフィズス菌」の保有が増える好影響があったという。

なお、今後はこうした腸内環境の変化も健康経営の指標の一つに生かせないか、両社で検討していく考えとのことだ。

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AuB代表取締役・鈴木啓太氏

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https://aub.co.jp/

構成/立原尚子

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