盗まれたのは“15年分の音楽”でした。
16日午前4時半ごろ、大阪・ミナミのコインパーキングにやって来た2人組。白いフードをかぶった人物が自転車のようなものを止め、車の方に近付いてきました。別の1人はキックボードを押しながら周囲をうろうろ。
白いフードの人物はライトを照らし、被害車両の中を確認。さらに、横の車の車内もチェックしています。そして再び向きを変えて中をのぞき込み、後部座席側に移動した次の瞬間、わずか1分で“15年分の音楽”が盗まれました。
ドライブレコーダーにその一部始終が映っていました。車の中をのぞき込む不審な人物。後部座席に移動した、次の瞬間。一撃で窓ガラスを割ると、後部座席に置いてあったリュックを持ち去りました。
被害男性：「窓ガラスを割られた時点でリュックがないので、うわ、やられたっていう」
被害に遭ったのはDJとして活動する男性。被害総額は車の修理代を含めると、およそ100万円に上るといいます。
被害男性：「DJをしているので、DJのためのパソコンやヘッドホンなど機材が入っていたので」
何よりショックだったのはパソコンに入っていた“15年分の音楽”データでした。
被害男性：「そこ（パソコン）に入ってる音源。入れて音を流す仕事なので、その音がないので。今ももうないような曲もありますし。もうそこが、15年間分を取り戻すことはよっぽどできないと思う。（パソコンを）取られた瞬間に、ああもうデータないわ、もうDJやめようかなっていうような気持ち」
被害男性が車を止めていたのは10分間。そのうちのわずか1分間での出来事だったといいます。
男性は警察に被害届を提出したということです。
被害男性：「音源、お金に代えられないものも入っているので（パソコンを）返して下さいと訴えたい」
