知っておきたい「年金・税金のお得な制度」。老後資金で、収入増や資産運用より「考えるべきこと」

知っておきたい「年金・税金のお得な制度」。老後資金で、収入増や資産運用より「考えるべきこと」

  • 毎日が発見ネット
  • 更新日:2023/01/25

生活費が上がり続けるいま、節約や年金、税金など「お金」について考える機会が増えたのではないでしょうか。どうすれば、シンプルながらも豊かな暮らしを実現できるか、識者からたくさんのヒントをいただきました。

【前回】節約アドバイザー和田由貴さんが提案「続けられる節約」で暮らしを豊かに

風呂内亜矢さん(ファイナンシャルプランナー)の提案 年金・税金のお得な制度を使う

収入増や資産運用よりも支出減を第一に!

「長い時間をかけて資産を運用したりためられる若い世代に比べると、大人世代以降ができることは限られ、最も手軽に始められるのは、支出を減らすことです」と話すのは、FPの風呂内亜矢さん。

年金や医療費などは、制度の内容を理解することで、自分にとってお得にすることができるとも。

自宅の空いたスペースや不要品を使い副収入を得る方法も教えてもらいました。

【まとめ】

(1)ミドル世代以降は支出に注目

(2)国の制度をうまく活用する

(3)持っているものを使い副収入を稼ぐ

年金はベストなタイミングで受け取る

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60代からの暮らしを支える公的年金。現状は原則65歳から受け取れますが、早く受け取りたい人は最大60歳まで繰り上げ、遅らせていい人は最大75歳まで繰り下げることが可能(1952年4月1日以前生まれは70歳まで)。その際、繰り上げると1カ月あたり0.4~0.5%減額、繰り下げると同0.7%増額します。「受給開始を遅らせた方が毎年の年金額は増えますが、何歳まで生きるかは誰にも分かりません。損得計算はあまり意味がなく、いま持っているお金がどのくらいあり、何歳くらいから年金があると安心なのかを目安に、受け取るタイミングを決めるのがおすすめです」

収入をコントロールして年金を減らさない

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現行の年金制度では、60歳以上で在職中だと「総報酬月額相当と年金月額の合計」が47万円を超えると、超えた額の2分の1の年金が支給停止になります。「60代前半の支給停止基準額も上がり働きやすくなりましたが、働き過ぎて収入が多いと公的年金支給額が下がり、税負担や医療費負担が重くなるケースがあります。結果的に手取り収入が減る恐れもあるので、まずは年金事務所に相談・確認してみましょう」。働き続けることも大切ですが、収入と年金受給額を把握しておくと驚かずに済みます。

高額療養費制度は必ず使う

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高齢になるほど医療が必要になる機会が増え、家計の負担になりますが、医療費に関しては窓口で支払う医療費が1カ月で上限額を超えた場合、その超過分を支給する「高額療養費制度」があります。上限額は年齢や所得に応じて大きく変わり、70歳以上75歳未満で「一般的な所得」の場合は、外来で18000円を超える金額は払い戻されます。

年金受け取り口座の優遇を受ける

公的年金の受給を始めると、指定の振込口座を決める必要がありますが、「年金受け取りでお得なサービスを提供する金融機関はたくさんあります」と、風呂内さん。具体的には、預金金利の優遇、ATM手数料無料、振込手数料無料、銀行独自の優遇ステージアップなど。ネット銀行や地方銀行が手厚い優遇を用意しています。

iDeCoを使って節税する

私的年金の制度の一つである「iDeCo(個人型確定拠出年金)」。「運用益が非課税になるだけでなく、加入者が拠出した掛け金は全額が所得控除の対象に。大人世代以降はリスクのある株式型の投資信託ではなく、低リスクとされる債券型や元金確保の定期預金を選ぶだけで所得税などを節税できます」。加入は64歳まで。銀行や証券会社で申し込めます。

自宅の空いたスペースを貸し出す

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自宅にある空きスペース。そのままではお金になりませんが、貸したい人と借りたい人をマッチングするサービスに登録すると、ちょっとした収入になります。「空いた駐車場を貸す『akippa(あきっぱ)』、『NOKISAKI(のきさき)』など、インターネットではユニークなサービスがあります」

光熱費は国のサイトを見て節約する

「資源エネルギー庁の『省エネポータルサイト』では、家電別に無理のない省エネ・節約方法を紹介しているので、とても参考になります。また、環境省のサイト『しんきゅうさん』では、省エネ家電の電気代の違いを比較することができ、買い替え前に見るのをおすすめします」

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「省エネポータルサイト」では「エアコンの暖房を1℃下げるとひと冬で1650円得」など具体的なノウハウを解説。

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「しんきゅうさん」では、新旧家電の省エネ比較が可能。例えば蛍光灯をLEDにすると消費電力量は約6割になる。

不要なブランド品は高く売る

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「大人世代以降の家庭には、まだ使えるブランド品やきものなど、価値のあるものがたくさん眠っているのでは? これらは捨てるのではなくフリマサイトなどに出品したり、買い取りサービスを利用しましょう。バッグを貸して収入になる『ラクサス』というネットサービスもあります」

【まとめ読み】「節約 年金 税金の極意」記事リスト

<教えてくれた人>

ファイナンシャルプランナー(FP)
風呂内亜矢(ふろうち・あや)さん

1級ファイナンシャル・プランニング技能士/CFP(R)認定者。テレビ、ラジオ、雑誌などで精力的に情報を発信。YouTubeでは「FUROUCHI vlog」も更新。

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