
TSSテレビ新広島
あっちこっちチッチキチーです。今SNSで世界から注目されているとあるアートの製作現場に潜入しました。
(西山穂乃加アナウンサー)
「福山市新市町にやってきました」
(大木こだま師匠)「やって来ました。後ろ駅ですね。映画のセットみたいな駅やで」
(西山アナ)「そうです、無人駅かな」
(こだま師匠)「ね、誰もいてはらへんかった」
(西山アナ)「歴史・文化・活気のある町 新市町」
(こだま師匠)「へー」
(西山アナ)「今回この新市町でバズっいる城があると」
(こだま師匠)「城?お城?」
(西山アナ)「立派な城だね~だけじゃないというお城が流行っています」
(こだま師匠)「なんか面白みがあると」
(西山アナ)「とい」
(こだま師匠)「といって…そんな返事初めて聞いた。とい!って何や」
(西山アナ)「『そう』と『はい』と『そうです』と色々混ざって」
(こだま師匠)「よっしゃ!ほなお城見に行こう。お城見に行ってバズろう」
(西山アナ)「バズろう」
(こだま師匠)「バズんでー今日は!」
(西山アナ)「びっくりしちゃうよ。近所の人が、もう見えてるよ」
(こだま師匠)「城は見えません」
(西山アナ)「見えてる。見えてる。あれです」
(こだま師匠)「どれ?紙の城?」
(西山アナ)「そう!」
(こだま師匠)「何それ?」
(西山アナ)「ティッシュアート紙の城。世界で初めての作品…これが今世間でバズってます」
(こだま師匠)「これが?」
(西山アナ)「思ってた感じと違うでしょ」
(こだま師匠)「これ城じゃないよ。店舗や。これ店舗ですよ、城じゃないよ」
(西山アナ)「まあ、まあ、まあ」
日本のみならず、今世界中から注目を浴びているここ”紙の城”。
一歩足を踏み入れると驚きの光景が広がっていました。
(西山アナ)「えー!!」
(紙の城・藤田 孝士 さん)
「見えるものは全てティッシュ」
(こだま師匠&西山アナ)「え?」
(藤田さん)「とにかく紙で作った展示場、お城ということで」
その作品数はなんと1000点超え!師匠よりも先輩である78歳の藤田さんが全て独学で作ったティッシュアート作品です。
(西山アナ)「ちょっと触ってもいいですか?」
(藤田さん)「どうぞ触ってください」
(西山アナ)「あ、硬い。すっごい硬い」
(こだま師匠)「ほんまや」
(藤田さん)「全てティッシュなんです。これが設計図で、これを見て作ったんです」
(西山アナ)「どれくらいかかったんですか?」
(藤田さん)「半年くらい」
(西山アナ)「一人で?」
(藤田さん)「そうです、コツコツコツコツ」
(西山アナ)「今回、バズってるで来たんですよ」
(藤田さん)「そうです。インスタグラムで2か月ちょっと前からバズってね。
世界中の人が知ってくれてアメリカやイギリス、色んな人からコメントが来たり」
今から2年前、自身の作品を発表する場としてSNSを始めた藤田さん。
これがなんとここ2か月で急にバズったというんです。その要因となった作品が?
(藤田さん)「子どもが喜ぶようにしようかなと思ってね。スイカです」
(こだま師匠)「スイカや」
ティッシュでできたスイカ。これが、ただのスイカでは無かったんです。
(こだま師匠&西山アナ)「おー!すごい!これはすごいわ」
(藤田さん)「これが200万回バズった」
スイカの中から現れた可愛い動物たち。この仕掛けが面白いと話題になりあっという間にフォロワー数も14万人を超えました。これをきっかけに藤田さんは球体型の様々な作品を製作。パンダの中から現れる子どもたちの大好きな遊園地。そしてメロンの中からは?
(藤田さん)「楽しい夏休みです。夜が来ました。キャンプファイヤーです」
(こだま師匠)「あ、キャベツ」
(藤田さん)「これは何かな?」
(こだま師匠)「胃腸薬が出てくるんと違いますか?」
(藤田さん)「多分誰も当てられない。広大なものが出てきます」
(こだま師匠)「青虫?」
(西山アナ)「地球?」
(藤田さん)「ま、地球の一部ですけど。<キャベツ作品を広げて>白川郷」
(こだま師匠&西山アナ)「わー!」
(藤田さん)「キャベツの中にこんなのが!とみんなびっくりして面白いと」
(西山アナ)「作品をシンプルに見るのももちろんびっくりするんですけど仕掛けがあるとより楽しいですよね」
(藤田さん)「そうそう、それでバズったんです。子どもに楽しくしてもらおうと思って」
子どもたちにものづくりの楽しさを知ってほしいと70歳からティッシュアート製作を始めた藤田さん。この後も次から次に様々な作品を披露してくださいましたよ。
人生の先輩である藤田さんの熱量に師匠もこの顔!ここからは二人にもティッシュアート作りに挑戦してもらいます。
(藤田さん)「半分に折ります。そしてもう半分に折ります。これも半分に折ります」
ティッシュを小さな正方形に折り曲げたら、専用の型紙に沿ってハサミでカットしていきます。これを広げると…
(藤田さん)「そうそう、あー。ええがにできた」
(こだま師匠)「干し柿みたいや」
続いてのりを塗り、同じくカットしたティッシュを少しずらした状態で重ね合わせます。
4枚分、同じ作業を繰り返したら花の部分は完成。これまたティッシュで作った茎に花を貼りつけ、くるくると巻いていきます。
(西山アナ)「わー」
(藤田さん)「そうそう、巻いてください。そこをギュッと」
(西山アナ)「すごい」
(こだま師匠)「らしくなったね」
あとは紙で作った葉っぱを貼りつけて花びらを優しく広げていきます。
(藤田さん)「だんだんバラに」
(西山アナ)「すごい!」
(藤田さん)「おじさん」
(こだま師匠)「え?あんたもおじさんやがな」
(藤田さん)「若い人より上手に作ってる」
(西山アナ)「おじさん…」<スプレーで色を付ける>(西山アナ)
(西山アナ)「おー」
(こだま師匠)「綺麗綺麗」
(藤田さん)「筆では塗れないですからこれが一番。できた、おじさん」
(こだま師匠)「この番組はじめて」
(西山アナ)「始まって以来…」
(こだま師匠)「おじさんって言われたの初めて」
(藤田さん)「吉本が雇ってくれてかね?」
(こだま師匠)「雇ってくれてよ、そんな元気やったら」
(藤田さん)「ほうですか」
(西山アナ)「すごい、できました!」
(こだま師匠)「これ、ええやない」
(藤田さん)「やり方は簡単。3年かかりましたから開発に。5歳の子から100歳の人まで500人以上教えてきましたが全員できました」
(こだま師匠)「これは思ったより簡単にできますね」
(西山アナ)「今後どうしていきたいとかってあるんですか?」
(藤田さん)「とにかくこれを今広げて。特に子どもが手作りをするように広めたい。
70歳になっても80歳になっても夢を持って何かする。実現せんでもいいんです。
今日一日ちょっと近づいた一歩近づいた。それでいいからお年寄りも70歳でも80歳でも90歳でも夢を持って頑張ろう。時間があるんですから勿体ないからね」
<ロケ終了後…>
(西山アナ)「すごかったね」
(こだま師匠)「すごいわ」
(西山アナ)「作品もだし、お父さん(藤田さん)の溢れるパワー」
(こだま師匠)「パワーね、あと巧みな話芸ね。すごいね。ほんまに。我々はやっぱりカメラが回らん事にはそんなに喋らないでしょ?カメラ回ってなかっても喋ってるもん。そりゃすごいですよ」
(西山アナ)「パワーもらった!」
(こだま師匠)「ありがとうございました!素晴らしいパワーを。ありがとうございました」