SixTONES、映像作品『Feel da CITY』から見えるグループの真骨頂 新たに手にした世界観が生むステージの爆発力

SixTONES、映像作品『Feel da CITY』から見えるグループの真骨頂 新たに手にした世界観が生むステージの爆発力

  • Real Sound
  • 更新日:2022/09/23
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SixTONESが映像作品『Feel da CITY』を9月28日に発売する。この作品は今年開催した全国ライブツアーの横浜アリーナ公演最終日の模様を収録したもので、SixTONESはこのツアーでCDデビュー後初となる全公演完走を達成した。コロナ禍の影響で思うようにいかない日々が続くが、そんな中でも着実に成長するグループのたくましい姿を感じ取れる内容になっている。

SixTONES –「Feel da CITY」LIVE DVD/Blu-ray digeST

活動を重ねて得たSixTONESの新しい世界観

まず特筆すべきは、メンバーの登場の仕方だ。SixTONESのライブと言えば、会場を掌握するような圧倒的な“覇王感”が魅力の一つ。それは今回の公演でも見て取れた。ステージにはS字の形をした曲線状のレールがあり、その上部に可動式のトロッコ6台が設置されている。開演すると極彩色の豪華絢爛な衣装を身に纏った6人が、そのトロッコに一人ずつ乗った状態で突如出現。その後レールを伝ってゆっくりと降りてくる。昨年のツアー『on eST』では「通路が天井から降りてくる」という大胆な仕掛けに目を奪われたが、今回はメンバー自身が降りてくる演出である。これは彼らの存在感あってのものだ。最近はメディア出演等も増え、場数を踏んだことで一人ひとりに風格が備わってきた感がある。まさに王者というべきオーラが会場全体を覆い尽くし、「SixTONESここにあり!」といった宣言にも似た雰囲気によって幕を開ける。これこそがSixTONESのライブと言えるだろう。

またリリースを重ねて持ち曲の幅が広がったことで、新たに加わった表現も見どころだ。特に「Papercut」から「LOUDER」あたりまでの流れは、今までのSixTONESのライブには見られなかった世界観である。高身長グループの特長を活かしたスタイリッシュなスーツを着こなし、まるで映画のワンシーンのようなダークヒーロー的世界を展開する「Dawn」を皮切りに、お洒落なシティ感のある「Papercut」で新しいSixTONES像を提示。そのまま「Odds」の洗練された世界観を経て、ジェシーと森本慎太郎による90年代R&Bな「LOUDER」のデュエットへと流れるようにバトンを渡していく。今年1月にリリースした2ndアルバム『CITY』の世界を、見事に舞台上で再構築しているのだ。

一方で、当初から筆者が気になっていたのが「真っ赤な嘘」や「フィギュア」、「マスカラ」といった個性的な楽曲をステージ上でどのように表現するかであった。ここ1年ほどで手にした彼らの新しい武器であるこれらの作品は、提供したアーティストのそれぞれの作家性が色濃く表れていて面白い。だがその分、作家の色に染まり過ぎればSixTONES自体の魅力が削がれるし、逆にSixTONESが自己主張し過ぎればアーティストとタッグを組んだ意味が薄れてしまう。

しかし彼らは、それを絶妙なバランスで成立させていると感じた。松村北斗と髙地優吾による「真っ赤な嘘」ではクールにキメ過ぎず、かといって緩くもなり過ぎない程よい塩梅の緊張感を見せ、「フィギュア」ではカジュアルな衣装でグループの和気藹々とした空気感とともに歌唱し、「マスカラ」ではグループの野性的かつ官能的な魅力を全力で表現している。いずれのステージもSixTONESの元来持ち合わせているものと、楽曲の魅力とが組み合わさったことで生まれた新鮮な化学反応だ。

SixTONES –「Everlasting」from LIVE DVD/BD「Feel da CITY」(2022.1.6 YOKOHAMA ARENA)

SixTonesのライブ史の中でも最高レベルの盛り上がり

デビュー曲「Imitation Rain」の魅せ方もまだまだ進化している。この曲のシルエットパフォーマンスには思わず見入ってしまった。前曲の「NEW WORLD」で〈夢の先目指せ〉〈Like real stones〉と歌った直後、ステージが白い幕に覆われてSixTONESが一度姿を消す。そこからまさに“夢”のように、徐々に幻想的なシルエットの演出を見せていった。影のパターンは輪郭がぼやけたもの、鮮明なもの、6人がはっきりと分かるものなどいくつかあり、それらが切り変わることで神秘的かつ幻惑的なステージを展開する。SixTONESが“夢”と“リアル”の間を行き来するようなこの演出は、本作品で最も芸術的な瞬間であった。

このように新しく手にした世界観や、楽曲の魅せ方の進化も見逃せないが、ライブの印象を変化させる曲順の妙にも注目だ。このライブのハイライトの一つは「NAVIGATOR」を終盤に配置した(=他の曲で序盤のスタートダッシュをまかなえるようになった)ことによるラストスパートのブーストだろう。「Imitation Rain」から「マスカラ」、そして「NEW ERA」と畳み掛けるような流れを見せた後、この「NAVIGATOR」でもう一段階ギアを上げることで会場のボルテージが爆発する。アルバムの形態を見ても分かる通り、曲の流れにはかなり意識的なグループだ。だからこそ、こうしたライブの一曲一曲の順序にもこだわりを感じるのである。この怒涛の終盤は彼らのライブ史の中でも最高レベルの盛り上がりと言えるのではないか。

終盤のステージの爆発力もさることながら、そのための助走となるような日常感・生活感の演出も見事だ。さらに言えば、王道ポップスで見せる輝きは宝石のように美しい。加えて、息の合ったMCや前述した2曲に加え、京本大我と田中樹による「With The Flow」といった個性が際立つユニット曲などを見るにつけ、メンバーそれぞれの役割もはっきりとしてきた印象があり、グループとしての成熟も感じ取れる。彼らを知る者であれば必ず目を通してほしい作品だ。

SixTONES –「S.I.X」from LIVE DVD/BD「Feel da CITY」(2022.1.6 YOKOHAMA ARENA)

SixTONES –「Feel da CITY」LIVE DVD/Blu-ray 特典映像 digeST

■リリース情報
SixTones
映像作品『Feel da CITY』
2022年9月28日(水)リリース

<初回盤>
・三方背、デジパック仕様
・48Pフォトブック付
[Disc1]
『Feel da CITY 2022.1.6 YOKOHAMA ARENA』
Lost City
Special Order
Rosy
Rollin’
S.I.X
Dawn
Papercut
Odds
LOUDER
真っ赤な嘘
共鳴
love u…
You & I
WHIP THAT
Everlasting
Ordinary Hero
With The Flow
Your Best Day
”Laugh” In the LIFE
Strawberry Breakfast -CITY ver.-
フィギュア
NEW WORLD
Imitation Ran
マスカラ
NEW ERA
NAVIGATOR
Good Times
僕が僕じゃないみたいだ
この星のHIKARI
Cassette Tape
[Disc2]
メンバーによる「Feel da CITY」ビジュアルコメンタリー
Gum Tape(from Feel da CITY Miyagi Sekisuiheim Super Arena)
FASHION(from Feel da CITY Miyagi Sekisuiheim Super Arena)
わたし(from Feel da CITY Miyagi Sekisuiheim Super Arena)

<通常盤>
・8Pリーフレット付
[Disc1]
『Feel da CITY 2022.1.6 YOKOHAMA ARENA』
※初回盤Disc1と同じ内容
[Disc2]
DOCUMENT “Feel da CITY”

SixTones オフィシャルサイト

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