北海道でも「赤ちゃんポスト」 市民団体開設、医師は不在

北海道でも「赤ちゃんポスト」 市民団体開設、医師は不在

  • 毎日新聞
  • 更新日:2022/05/13
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北海道当別町

子どもの保護活動などに取り組む北海道当別町の市民団体「こどもSOSほっかいどう」は13日、親が育てられない乳幼児を匿名で預かる「ベビーボックス」(赤ちゃんポスト)と称する施設を開設したと発表した。同様の施設の開設は熊本市の慈恵病院に次いで国内2例目。ただ、提携する病院や医師は不在という。道や同町は同日、乳幼児保護後の医療体制などについて団体側と協議した上で受け入れ自粛を求めた。同団体は「運用は継続したまま協議を続ける」とした。

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同団体代表で公認心理師の坂本志麻さんによると、ベビーボックスは坂本さんと児童指導員ら計3人で4月1日から試験運用。今月10日から正式運用しているが、受け入れはまだゼロ。坂本さんは、赤ちゃんポストの開設15年を迎えた慈恵病院を挙げ「子どもの命を守るためには必要。医療機関への設置が適切とは承知しているが、世界では民家の設置例もある。一人でも悲しい思いをする子どもを減らしたい」と語った。

慈恵病院「安全なシステムであれば歓迎」

2007年5月に「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設けた慈恵病院の蓮田健院長は13日、報道陣の取材に応じた。蓮田院長は「詳細は分からない」としつつ「安全なシステムであれば歓迎だが、医療施設や産科、小児科との連携が前提。24時間体制も不可欠だ」と、開設には一定の安全性が保障されるべきだとの見方を示した。

蓮田院長は設置の動きを知った13日午前、坂本さんに電話をかけて、開設したと報告を受けたという。

慈恵病院は、赤ちゃんの遺棄や殺害を防ぐことを目的に、熊本市などと協議して赤ちゃんポストを開設した。ドイツの先例を参考に、病院の一角にある扉の奥に保温設備付き保育器を設置。子どもが置かれるとブザーが鳴り、職員が駆けつける仕組みだ。

医師が健康状態を確認した後、市の児童相談所が保護して里親や特別養子縁組などでの養育につなげている。21年3月末までに計159人の子どもが預けられた。【高山純二、栗栖由喜】

毎日新聞

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