「ゼクシオエックス」からアスリートモデルの「ZX7 MkII」へ
1月19日に開幕した2023年度の米国女子ツアー。開幕戦に出場した畑岡奈紗は、昨年のセッティングから11本のクラブを変更しながら、単独5位という上々のスタートを切りました。

昨年のセッティングから11本のクラブを変更した畑岡奈紗 写真:Getty Images
畑岡のセッティングを調べると、昨シーズンから継続して使っているのは、パターと2本のウェッジだけ。ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティー、アイアン、そしてウェッジ1本を変更しています。
まず、ドライバーはやさしさと操作性を兼ね備えた「ゼクシオエックス」から完全アスリートモデルの「スリクソンZX7 MkII」に変更しました。
【写真】「スリクソンZX MkII」フルラインアップの詳細画像と使用女子プロ
「スリクソンZX MkIIシリーズ」は昨年後半の日本女子ツアーでも、使い始めた選手が4週連続優勝する快挙を達成しています。ただ、多くの選手が使っていたのは直進性の高い「ZX5 MkII」。しかし畑岡選手は“顔”を重視するので、見た目がシャープな「ZX7 MkII」を選択したのでしょう。
ドライバーに合わせてフェアウェイウッドの3番、ユーティリティーの3番、4番も新モデルの「スリクソンZX MkII」に変更しています。
さらに意外だったのが、19年シーズンから使い続けていたアイアンを変更したことです。畑岡は約4年間、「スリクソンZ785」のアイアンを使っていましたが、今年から「スリクソンZX7 MkII」にしました。どちらも鍛造のハーフキャビティーアイアンなので同系統のアイアンですが、「ZX7 MkII」はさらに打感が柔らかくなり、操作性の良さも進化しています。
ウェッジも3本のうち2本は昨年と同じ「クリーブランド 588 RTX2.0 プレシジョンフォージド」でしたが、58度だけ「クリーブランドRTX4」になっていました。ボールも23年2月に発売される新モデルの「スリクソン Z-STAR」を使っています。
18歳から米国女子ツアーに参戦している畑岡は今年で7年目。米ツアーではすでに6勝を挙げていますが、年齢はまだ24歳です。さらなる成長とともに世界ランク1位を狙える可能性も十分にあります。
2023 畑岡奈紗の最新セッティング
1W:スリクソンZX7 MkII(ロフト/9.5度)
3W:スリクソンZX MkII(ロフト/15度)
3U、4U:スリクソンZX MkII(ロフト/19度、22度)
5I-PW:スリクソンZX7 MkII
50、54度:クリーブランド 588 RTX2.0 プレシジョンフォージド
58度:クリーブランドRTX4
パター:ベティナルディ SS3 センターDASSプロト
ボール:スリクソン Z-STAR(2023モデル)
野中真一