back numberに聞く、名プロデューサーとの仕事「アイデアを上からじゃなく横からくれる」

back numberに聞く、名プロデューサーとの仕事「アイデアを上からじゃなく横からくれる」

  • J-WAVE NEWS
  • 更新日:2023/01/25
No image

back numberの清水依与吏(Vo/Gt)、小島和也(Ba/Cho)、栗原 寿(Dr)がニューアルバムについて語った。

3人が登場したのは、J-WAVEで放送された『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。オンエアは1月22日(日)。back numberは1月17日にニューアルバム『ユーモア』をリリースした。

「ユーモア」の大切さ

back numberが番組に登場したのは2019年3月以来、およそ4年ぶり。当時はアルバム『MAGIC』のリリースのタイミングだった。

クリス:今回のアルバムタイトルは『ユーモア』です。どういう気持ちでこのタイトルをつけたんでしょうか。

清水:このタイトルの言葉にたどりついていたのは3年前とか、かなり前なんです。一番、必要だと感じたんだと思います。「これがないと多分、やっていけないよな」みたいな感覚が強かった。きっとコロナもそうだったろうし、俺らの30代後半という年齢的な問題もあるだろうし。なので、気に入ってますね。

クリス:当然ユーモアのセンスって、毎回人をドッカンドッカン笑わすということではないわけですよね。

清水:それが一番、危うい伝わり方かな(笑)。ただハードル上げるみたいな。

クリス:あまりネガティブに物事を見ずに、というようなこともあるのかな。常に受け入れる、ポジティブというかユーモアのセンスは大事ですよね。停滞している、元気がないときにはユーモアって必要なのかなと。

清水:結局とらえ方ひとつだなと昔から言われてますけど、それを思い知りました。同じ物事でも、自分がそれをチャンスだと思うのか、より追い込むなにかだと思うのか。というのは、ずいぶん違うなと思ったので。このまま眉間にしわを寄せて、喉を締めて歌っている場合じゃないな、みたいなところはあったので。罰ゲーム感覚で生きるのはつらいですよね。

クリス:いいですね、罰ゲーム感覚。一喜一憂するのは振り回されているような感じがありますよね。2021年8月に配信された『水平線』はインターハイを目指していたのに、コロナ禍で開催中止になってしまった高校生たちに向けて書いた曲だったと思います。パンデミックというのはそういう意味では「みなさんの力になろう」みたいな、そういう気持ちが強かったのかな? 自分たちで曲を作るというのもさることながら。

清水:これも高校生の方々から、インターハイの運営の子どもたちから手紙をいただいて。実際にそれを作る前は読まなかったんですけど、でもやっぱりそれって「悲鳴」じゃないですか。選手たちになにかしてあげたい。だけど自分たちになにもできないから、という風に絶望しているという感覚に対して「じゃあ、俺らになにができるのかな」と思ったときに、彼らだけに向けてなにか書くとかではなくて「自分たちがいまその悲鳴を聞いてなにをしないといけないのか、というのがわかったんだからそれをキチンとやりなさい」という風に自分たちで思って。結果的にはYouTubeだけに曲を置くという判断になったという形ですかね。

あえて縛りを設けて楽曲制作

続いてクリスはニューアルバム『ユーモア』の楽曲制作について尋ねた。

クリス:今回のアルバムの音作りとかアレンジというのは3人でなんですか?

清水:曲にもよりますし、その場で3人で「ああだこうだ」と話しながら作ることが、最近は多いですかね。

クリス:以前はどんな感じだったんですか?

清水:曲によりますが、前よりも意識的に作ったみたいな。前は自然と3人でガシャガシャ音を出しているところから、というのがあったんです。いまはそれこそタイアップをいただいたりとかすると、僕主導でやったりという場面もどうしても増えてくるんです。アルバムで最後のほうに『ゴールデンアワー』という曲を作ったんですけど、そのときに3人で「こういう風に弾こうか」みたいな(笑)。

クリス:結成何年目でしたっけ?

清水:18年ぐらいらしいです。

クリス:プロになっちゃうとある程度音を出す前にイメージができちゃうから、ということなんでしょうか。

清水:それがつまらないので、あまり考えすぎずに目の前で「寿はどうやって叩く?」「俺はやっぱり頭打ちでいかせてください」みたいな(笑)。「じゃあもう変えるの禁止」って縛りみたいなのを設けて、その場でキチンと楽しいものができるように想像して「きっとこうだよね」じゃなくて、「あれ、これもうちょっと、もしかしたら最近やってないようなことができるんじゃないの?」みたいなのを裏にちゃんと入れながら、それで楽しみながらやりました。

クリス:不確実な要素をあえて入れているということなんでしょうか。

清水:それもあると思います。誰かに聴いてもらう前に、自分たちが「つまんねえな」と言いながら作っていたら、お聞かせする価値もないと思いますし。自分たちが飽きちゃったら本当にバンドはおしまいだと思う。「パワフルなものができる瞬間って、俺たち自身も楽しいのかもね」って言いながらですね。

プロデューサーは「横からアイデアをくれる」

『ユーモア』では前作に続きプロデューサーに亀田誠治、蔦谷好位置、島田昌典、小林武史を迎えている。

クリス:一言で違いは言えないと思うけれども、みなさん全然違います? それとも「名プロデューサーはみなさんここが似ているんだな」とか、そういうところはありますか?

清水:なんだろう……似ているということはないですけど「ちゃんと着地させるんだな」と思います。僕らは飛び立たせるの得意なんですけど、お腹でドーン!(と着地)みたいなことが(笑)。

一同:(笑)

清水:「この曲こうなっちゃったね」みたいなのがあるので。なので、なんかコツがあるんだろうなと。ちゃんとまとめてくれるというか、粗削りなものを残してもらいながらも、ちゃんとJ-POPというかポップスにキチンとできるというか、毎回「やっぱりスゲーな」って思います。

クリス:それは客観性なんですかね? 3人は自分たちで当事者というか作っている人間だから。それって客観と主観とは違ってくると思うんです。俯瞰というか、外からのぞき込んでくれているから「ここもうちょっと足並み揃えればいいのに」みたいなことなんですかね?

清水:きっと、(それも)あると思います。この方々だけじゃなくて、今回、地元の(柿澤)秀吉というやつとか、あとsugarbeansさんという、僕らとしては新しいプロデューサーの方もいるんですけど、アイデアを上からじゃなく横からくれるんです。同じバンドの1人として「あ、バンドメンバーが1人増えて、ものすごい能力を持っている。この人すごく安心」みたいな雰囲気にしてくれるので。だからなにか嫌な方向に行ったりとかっていうのもいつもないので、そういうのもすごいなと思いました。

クリス:よく「名プロデューサーって乗せ上手」って言いますよね。

清水:それもあると思います。やっぱり空気づくりがみなさん上手です。素敵な方々です。

back numberの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加