【茨城県】茨城・日立の設計士・堀江さん 愛猫向けに採尿器開発 市販化、簡易に健康管理

【茨城県】茨城・日立の設計士・堀江さん 愛猫向けに採尿器開発 市販化、簡易に健康管理

  • 茨城新聞クロスアイ
  • 更新日:2023/01/25
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堀江祐子さんが開発したネコ用採尿器と、愛猫のロイ君(右)とジェイ君=日立市南高野町

愛猫の病気を機に、茨城県日立市の女性が、自宅で簡単に使えるネコの採尿器を開発した。工業製品の設計士としての経験を生かし、約2年かけて製品化。2022年度のグッドデザイン賞を受賞した。自身と愛猫の経験から、「必要としている人に届いてほしい。定期的なネコの健康管理にも役立てて」と普及に力を入れる。

開発したのは堀江祐子さん(51)。夫と雄ネコ5歳のロイ君、4歳のジェイ君と暮らす。堀江さんは市内にある父親の会社を手伝い、設計の仕事を手がけてきた。

採尿器は「nyanpling(ニャンプリング)」と名付けた。大きさは縦15センチ、横7・5センチ、高さ2・3センチ。排尿のポーズを取ったネコのお尻の下に、後ろから容器を差し込んで、簡単に直接採尿できる。差し込みやすい高さにもこだわった。尿量の目盛りとして、3段の段差を付けてある。容器は植物繊維を原料とした「パルプモールド」で作り、環境に配慮するとともに、使用後は燃えるごみとして捨てられる。小型犬にも使用できるという。

開発は18年9月、ロイ君が泌尿器系の病気にかかったことがきっかけだった。当初は症状のチェックのため、毎週、動物病院に尿を持って行く必要があった。2段式のネコ用システムトイレを使って採取していたが、ごみなど不純物が混ざってしまう場合があり、掃除も大変だった。堀江さんは「直接採尿できる既製品は見当たらなかった。一時期は(採尿で)本当に悩んだ」と振り返る。

19年2月、簡易的な採尿器を厚紙で自作すると、簡単に採尿できた。自ら設計ができたことから一念発起し、同9月から採尿器の製品化に乗り出した。

「友人からも大変という話があった。便利な商品があれば、みんなが助かるのでは」という思いもあった。図面を描き、東京のパルプモールドのメーカーと打ち合わせを重ね、試作してきた。

製品が完成し、21年10月にテスト販売を兼ねたクラウドファンディング(CF)を実施すると、目標の10万円に対し、6倍以上の支援金が集まった。22年5月からはオンラインショップを開設し、一般販売している。獣医師からの監修も受け、お墨付きをもらった。

21年に茨城デザインセレクションに選定され、22年にはグッドデザイン賞を受賞した。今月には包装や説明書などをリニューアルし、容器と簡易的に尿の状態をチェックするpH試験紙の2枚セット(968円)と、容器のみの6枚、12枚セットをそれぞれ扱う。

今後は、動物病院やペット用品を扱う業者に販路を広げたい考えだ。ネコは泌尿器疾患にかかることが多いため、定期的に採尿し、尿の変化に気付きやすくなることに期待する。「病気の早期発見には、健康な時から検査することが大事。ネコも家族。ニャンプリングが健康寿命を延ばすきっかけになれば」と話した。

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