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米国女子体操チームが選手村入り拒否 バブル方式崩壊で「組織委が弱腰すぎる」

米国女子体操チームが選手村入り拒否 バブル方式崩壊で「組織委が弱腰すぎる」

  • AERA dot.
  • 更新日:2021/07/22
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外国人選手から不評の東京五輪の選手村(C)朝日新聞社

東京五輪に参加する米国の女子体操チームが選手村に宿泊せず、ホテルに泊まることを決断したことが国内外のメディアで一斉に報じられた。

米国の女子体操チームは前回のリオ五輪で団体総合、個人総合ともに金メダルを獲得。今大会も金メダルの最有力候補と評されている。7月15日に来日し、千葉県印西市でキャンプを行っていたが、19日に選手1人が新型コロナウイルスの陽性が確認された。

その後に別の選手1人が濃厚接触者に該当し、2人はホテルで隔離された。チームは19日に選手村に入ったが、ホテルに移ることを決断。

コーチのセシル・ランディ氏は自身のツイッターで、「私たち全員一致で決めたことです」と投稿。「パンデミックのさなかでそれは理想的ではないことはわかっていますが、感染対策のために仕方ない。ホテルでは選手の安全をコントロールできる」」とその理由を綴った。

スポーツ紙の五輪担当記者は、こう危惧する。

「米国など一部の先進国は『コロナは終わった』という認識なので、来日して感染予防で行動が制限される選手村での生活にストレスをためているアスリートが少なくありません。米国の女子体操チームはクラスターのリスクを鑑みてホテルに宿泊を決断したと説明していますが、選手村に不満を感じてホテルに宿泊する団体が今後増える可能性がある」

実際、選手村の環境を酷評する声が出ている。東京五輪ではロシアが組織的なドーピング違反のため国家として参加はできないが、同国の国営メディアによると、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のチーム幹部が「バスルームが狭い」、「インターネットの接続環境が悪い」、「アスリートが快適に過ごせる場所じゃない」と批判。

また、ロシアフェンシングの代表チーム監督を務めるイリガル・マメドフ氏は88年のソウル五輪から今回が9度目の参加になるが、「個人的にこんな(ひどい)選手村のサービスは遭遇したことがない」と酷評した上で、「控え目に言っても、選手たちが快適に過ごせるような目的で施されていない選手村の状況に驚いている。この状態は21世紀の日本ではない。(東京大会の)選手村は中世の時代にある。私は構わないのだが、選手たちがかわいそうだ」などと訴えたという。

国際オリンピック委員会、政府、日本オリンピック委員会は、選手村と練習会場、試合会場以外には原則移動できない「バブル方式」を導入することで、コロナの感染防止を徹底すると説明していた。選手村ではなくホテルへの宿泊を許可すれば、矛盾が生じる。

SNS、ネット上では組織委員会に厳しい対応を望む意見が目立つ。

「安心安全、感染対策のためのバブル方式って何だったんですか。これじゃ、米女子体操チームは一般の我々と接する事にならないか?日本人特有の規律、行いなんて外国人に望むのはムリだから外出も好き放題出来ちゃいますよね。もう完全に統制が効いていないじゃないか」

「批判されるべきはアメリカの体操チームであって、オリンピック側ではないがな。さすがに、無理矢理、選手村に留めおくなんて出来ないだろ。勝手に出ていかれちゃね。ただ、組織委員会として、見解を出さないのはダメだと思うわ。勝手なことをされてるんだから、批判するなり、戻れとでも言わないとダメでしょ。じゃなきゃ、そういう選手団がまた出てきかねないよ。ペナルティ与えるくらいのことをしてもいいと思うがな」

「このような不安、不満はどの国にもあるはず。でもルールに従う、それが参加者の義務。日本の団体にも選手村に入らないところが一部あるらしいが、認めてはならない。コロナ禍、色々事前に決められた事を理解した上で参加、不参加を決めてきたはず。参加すると決めた以上、ルールを守るべき。ルール違反したら参加資格剥奪だったはず。組織委員会はきちんと決断して」

開会式を前にして、バブル方式が崩壊の危機を迎えている東京五輪。組織委が弱腰の対応ではクラスターが発生するリスクが高まる。最悪の事態は絶対に避けなければいけない。(安西憲春)

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