オオムギ発芽 強く働く遺伝子解明 岡山大研究所の久野准教授ら

オオムギ発芽 強く働く遺伝子解明 岡山大研究所の久野准教授ら

  • 山陽新聞デジタル
  • 更新日:2022/01/15
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久野裕准教授

岡山大資源植物科学研究所の久野裕准教授らは、オオムギの発芽に関わる2種類の遺伝子のうち、「Qsd2」と呼ばれる遺伝子が、より深く発芽に関与していることを突き止めた。醸造用オオムギの品質を低下させる「穂発芽」を防ぐ栽培法の確立などにつながる成果という。

別のグループの研究で、オオムギの発芽には遺伝子「Qsd1」と「Qsd2」が関与していることが分かっていたが、その仕組みなどは不明だった。

グループは最新のゲノム編集技術を活用。片方または両方の遺伝子が機能しない種子を作り出した。発芽しやすい4度を保ち、通常の種子を含めた4グループ(種子数約200個)を栽培。その発芽率を比較した。

2週間後、通常の種子はほぼ全てが発芽。Qsd1の機能を失わせたQsd1変異群の発芽率は70~85%で、Qsd2変異群は約50%だったことから、Qsd1よりもQsd2の方が働きが強いと結論付けた。

一方、両方の機能を失わせた種子の発芽率は約70%だったことから、グループは「二重の変異で何らかの作用が働いた可能性がある」とする。

収穫前に、穂先の種子から芽が出る「穂発芽」が起こると、種子のデンプンが分解され品質が低下。国内では収穫期の6月ごろ、多雨地域で発生しやすい。久野准教授は「1日単位で発芽が調整できるよう研究を続け、高品質なオオムギ作りに貢献したい」と話している。

研究成果は英科学誌・プラント・バイオテクノロジー・ジャーナル1月号に掲載された。

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