「早急にダム建設を」農業者ら要望 熊本知事が被災地で意見聴取

「早急にダム建設を」農業者ら要望 熊本知事が被災地で意見聴取

  • 西日本新聞
  • 更新日:2020/10/16
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7月の豪雨で氾濫した熊本県の球磨川流域の治水策や復旧・復興に民意を反映させようと、蒲島郁夫知事が被災地の声を直接聞く意見聴取会が15日、同県人吉市で始まった。初回は農林水産8団体の代表者ら10人が発言。ダムの是非論が再燃する中、球磨地域農協など5団体が「ダム建設を早急に進めて」と求める一方、球磨川漁協は賛否の表明を避けた。

ダム建設を求めた団体のうち、人吉球磨地域土地改良区連絡協議会の中村隼人会長は「(ダム建設の代替策として示された)遊水池案は農家の心を踏みにじるもの。理解は得られない」と強調した。かつてダムの是非で内部対立が起きた球磨川漁協の堀川泰注(やすつぐ)組合長は「組合員と協議し一番良い選択をしたい」と慎重な姿勢を見せた。蒲島氏は「意見を踏まえ治水の方向性を整理したい」とした。

意見聴取会は被災7市町村で約20回予定。16日は同県芦北町で住民を対象とした最初の会合が開かれる。

球磨川の治水を巡っては、国や県、流域市町村による豪雨の検証委員会で、川辺川ダムが存在した場合の効果について「人吉市付近の浸水を4割に低減できた」とする推定が示された。今月下旬にも治水策の協議が始まる。

(古川努)

西日本新聞

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