
26日も気温があがった北海道内。この時期でも熱中症への注意が必要です。26日午前11時すぎ、十勝の中札内村の中札内中学校で生徒9人が体の不調を訴え病院に運ばれました。いずれも熱中症とみられます。
中学校では、午前8時半すぎから全校生徒がグラウンドで体育祭の練習をしていて、熱中症防止のため、15分おきに水分補給をしていたということです。中札内村の午前11時の気温は24.5度でした。
十勝では、25日も音更町の共栄中学校で、生徒12人が熱中症の症状を訴え、11人が病院に緊急搬送されました。
このうち2人が病院への搬送が必要な「中等症」、10人が、応急措置で対応できる「軽症」でした。
5月に熱中症?実は、道内では、過去にも。
2019年には、旭川の小学校で行われた運動会で児童4人と保護者の5人が熱中症の疑いで病院に運ばれたほか、十勝の清水町では、アマチュアのゴルフ大会に参加していた男性が死亡しています。
鈴木皓太記者
「熱中症にならないためにどのような対策が必要なのか、こちらで聞いてみたいと思います」
日本赤十字社北海道支部 木津泰俊事業推進課長
「冬の間は汗腺が機能として衰えている状態になる。不純物を含んだ汗になり、その汗は蒸発しにくい。この時期はまだ汗腺が衰えているので熱中症になりやすい」
25日の音更町は共栄中学校近くの駒場では、最低気温は、午前3時54分の1.5度でした。
日中は、気温がぐんぐん上がり、午後2時9分には、今シーズン最高となる26.8度を観測しました。
北海道は寒い時期が長く、体が暑さに慣れるまでさらに時間がかかるため、よりいっそう、熱中症のリスクも高まるのです。
札幌は、27日と来週末、運動会のピークを迎えます。
日本赤十字社北海道支部 木津泰俊事業推進課長
「今は男性でも日傘して歩いている、とても重要。傘がなくても帽子をかぶる、そういったことで熱中症のリスクを下げることができる。喉が乾いていないときも積極的に水分を補給する、それも予防につながる」
頭痛、めまいや立ちくらみ、こむら返りに大量に汗をかく。もし、こんな症状を感じたら、それは熱中症を起こすサインです。
日本赤十字社北海道支部 木津泰俊事業推進課長
「大きな血管が通っている部分、首や脇、足の付け根の部分に血管が通っていますので、この部分を冷やしてあげる。この部分に保冷剤や氷をあてていただく、ない場合は冷たいペットボトルなどでも代用できる」
HBC北海道放送