「当社」「弊社」「自社」「わが社」どう使い分けるのが正解?

「当社」「弊社」「自社」「わが社」どう使い分けるのが正解?

  • Domani
  • 更新日:2021/09/16

皆さんは、「自分の会社」のことを何といいますか? 「当社」「弊社」「自社」「我が社」など色々な言い方がありますよね。ただ、これらの言葉は場面によって使い分けが必要でもあります。今回は、自分の会社や相手の会社の表し方、使い分けについて徹底解説します。

【目次】
「当社」「弊社」「自社」「わが社」の意味や使い分けとは?
場面別の言い方を例⽂でチェック
社外メールと社内メールでの自分の会社の呼び方
相手の会社の言い方もチェック
最後に

「当社」「弊社」「自社」「わが社」の意味や使い分けとは?

皆さんは、「自分の会社」のことを何といいますか? 「自分の会社」の呼び方は「当社」「弊社」「自社」「わが社」など、様々です。それぞれに、どのような意味があって、どのように伝い分けるのがふさわしいのでしょうか。ビジネスシーンにおいて、適切な使い分けができるように解説します。

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読み⽅と使い分け方

「当社」の読み方は「とうしゃ」です。「当社」は、自分の会社について述べる時に使う丁寧語になります。また、「当」という漢字は、「この」「その」という話題の渦中にあるものを指し示す言葉で、「当人」や「当地」など人や地域につけて使うことも可能です。

次に「弊社」です。「弊社」は、「へいしゃ」と読みます。相手を自分の会社より高い位置に置きたいときに使う言葉です。「弊」は「疲弊」という熟語にも使われるように「くずれ敗れること」や「滅びてしまうこと」、「疲れ苦しむこと」などという意味があり、あまり良い意味とは言えません。

ですので、「弊」に「社」を付けて相手よりへりくだる意味を持つ謙譲語になりました。

そして「自社」は「じしゃ」と読み、「自」分の会「社」という言葉をそのまま抜き取った言葉です。尊敬語や謙譲語ではなく、「当社」とニュアンスは似ていますが、「当社」の方が丁寧な表現になります。

「我が社」は、「当社」や「自社」に置き換えて使うことも。「弊社」などのへりくだった表現ではないので、対等な立場の相手に対して使う言葉です。

ビジネス等で使う時の注意点

自分の会社内で使うときと、会社外、つまり取引先に使うときで「自分の会社」の表現方法が変わるので注意しましょう。

また、転職活動をする際に、今の勤めている職場や仕事内容について説明する機会があるかと思います。そんな時は、「当社」や「わが社」などではなく「今の勤務先では」や「現在では」といった表現が望ましいでしょう。なぜなら、転職を考えているのに「当社」や「わが社」という表現をすると、そこに違和感を持つ面接官も多いからです。

場面別の言い方を例⽂でチェック

ビジネスシーンによって、「当社」「弊社」「自社」「我が社」には使い分けが必要なことが分かりました。では次に、具体的な「自分の会社」の使い方について例文を用いながら解説します。

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1:「当社の新企画について、意見がある人は発言をお願いいたします」

「当社」は尊敬語でも謙譲語でもなく、丁寧語です。ですので、自分の会社内の会議や社内セミナーなどで使用します。基本的に、社内で「自分の会社」を表現する際は「当社」を使って問題ありません。上司が相手であっても「当社」で大丈夫です。

2:「弊社のサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます」

自分の会社の顧客や、クライアントが相手の場合は「弊社」を使うのが望ましいです。「弊社」はへりくだった謙譲語なので、相手を高い位置に持ち上げ、敬うニュアンスが含まれます。

3:「自社製品に関するご相談やお問い合わせはお電話にて受け付けております」

「自社」は「弊社」のようにへりくだった謙譲語ではありません。「当社」に近い意味を持ちますが、基本的に「自社」は単体で使われることが少なく、付属的に使われます。「自社製品」や「自社サービス」など、「自社」の後ろに単語を付けて使う場合が多いです。

4:「現職では、マーケティング部に所属しております」

先ほどの「ビジネス等で使う時の注意点」のおさらいになりますが、転職時の面接などでは「弊社」や「当社」といった言葉に違和感を持たれる面接官が多いので使わないようにしましょう。また、履歴書に記載する際も「現職」や「今の勤務先」といった表現にすることをおすすめします。

社外メールと社内メールでの自分の会社の呼び方

自分の勤めている会社を表す言葉の使い分け方は、会話もメールもほとんど同じです。メールの相手が取引先の場合は「弊社」を使います。同じ会社の人が相手の場合は「当社」を使いましょう。社外向けの場合は「弊社」、社内向けの場合は「当社」と、相手との関係性によって使い分けます。

また、メールでのやり取りなので書き言葉を使うようにしましょう。したがって、相手の会社について述べる際は「御社」ではなく、「貴社」を使います。

相手の会社の言い方もチェック

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自分の会社だけでなく、相手の会社の言い方もそれが正しいのか不安になることはありませんか? この機会に自分の会社の言い方だけでなく、相手の会社の言い方もしっかりと押さえて不安を解消しておきましょう。

1:御社

「御社」は「おんしゃ」と読みます。「御社」の「御」は尊敬を表す接頭語です。「御社」が使われる場面ですが、「御社」は、主に話し言葉で用いられます。面接などで相手の会社について述べる際は、マナーとして「御社」を使うようにしましょう。

2:貴社

「貴社」は「きしゃ」と読みます。「御社」と違うところは、「貴社」は主に書き言葉として使われるという点です。「貴社」という言葉は、「汽車」や「記者」「喜捨」など同音異義語が多く、会話で使うと混乱することから、話すときには使われません。

しかし、「貴社」という言葉の使い道は会社に限定されず、組織や団体などについて述べる時にも使うことが出来るので、汎用性の高い言葉といえます。

3:貴館

「貴館」は「きかん」と読みます。「貴館」は「御社」や「貴社」と使う対象が異なるのです。「貴館」は、相手が会社ではなく、美術館や博物館、水族館など主に「館」のつく建物に尊敬の意味を込めて使うことが出来る言葉です。

「館」がついても「御社」や「貴社」が使える場合も。例えば旅館は、敬称は「貴館」ですが、旅館経営の多くは会社組織ですので「御社」や「貴社」を使っても間違いではありません。

最後に

今回は、自分の会社や相手の会社の表し方や、使い分けについて解説しました。それぞれ少しずつニュアンスが異なるので、使う相手や場合によって使い分けることが大切です。ビジネスシーンでは信用や印象に関わる非常に重要なマナーなので、今回を機に正しく使えるようになりましょう。

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