川内原発の20年の運転延長について議論してきた鹿児島県の専門委員会は26日、塩田知事に九電が行った特別点検や劣化状況の評価を「適正」とする最終報告書を提出しました。
26日は、専門委員会の地頭薗隆座長から塩田知事に最終報告書が手渡されました。
川内原発は1号機が来年7月、2号機が再来年11月に40年の運転期限を迎えるため、九州電力は原子力規制委員会に20年の運転延長を申請しています。
県の専門委員会が分科会での議論を踏まえてまとめた最終報告書では、九電が行った特別点検や劣化状況の評価を「適正」とし、必要な組織体制もとられているとしています。
(地頭薗隆座長)「皆さんで議論してきた結果として、報告書と意見書をとりまとめ知事に提出することができて、一段落した」
(塩田知事)「いただいた報告の内容をしっかり受け止め尊重したうえで、九州電力および規制委員会に対して県としての厳正な要請を行いたい」
県は、6月中旬に薩摩川内市で県民向けの説明会を開いて最終報告書の内容を説明し、意見を募集することにしています。そして、ほかの原発の事例から規制委が最速で10月ごろにも運転延長の判断を示す可能性もあるとして、その前に最終報告書や県民から集めた意見を踏まえた要請書を、九州電力と規制委に提出する方針です。

川内原発運転延長 県専門委が知事に最終報告書 6月中旬に住民説明会開催へ 鹿児島
MBC南日本放送