解散前日まで激しい公認争い 山口3区、河村氏引退で保守分裂回避

解散前日まで激しい公認争い 山口3区、河村氏引退で保守分裂回避

  • 毎日新聞
  • 更新日:2021/10/14
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参院山口選挙区補選で自民党公認候補を応援する林芳正元文部科学相(左)と河村建夫元官房長官=山口市で2021年10月7日午前9時11分、林大樹撮影

自民党の河村建夫元官房長官(78)=衆院山口3区、二階派=が次期衆院選に出馬しない意向を固め、参院から3区にくら替えを目指す林芳正元文部科学相(60)=岸田派=との保守分裂選挙は回避される見通しになった。解散前日に事態が動くまでには、公認争いを巡る林氏陣営の激しい攻勢があった。

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関係者によると、河村氏は衆院が解散された14日の本会議には出席せず、主に議員宿舎で支援者などからの電話に対応した。引退については「保守分裂になれば地元の有権者が判断に困る状況も踏まえ、熟慮を重ね決断した」などと説明したという。

くら替えが取り沙汰されるようになった昨春以降、3区内の市長選で激しい「陣取り合戦」を繰り広げた河村、林両陣営。正式にくら替えが表明された2021年7月以降は、林氏を支援する県議が中心になり、河村氏が1990年から現職を続けてきた地盤の切り崩しを図った。

林氏が幹部を務める岸田派の岸田文雄氏が9月の総裁選で勝利したことも追い風になった。「現職優先」の方針を掲げる党本部に、県議が主要ポストを占める党山口県連は10月1日、林氏を公認申請。二階俊博氏が党幹事長を退いたことで河村氏は厳しい状況に追い込まれ、13日に党本部から出馬見送りを打診される結果となった。

林氏は14日、東京都内で記者団の取材に応じたものの、自らの公認が決まっていない中で「(引退の意向は)報道で承知しているだけ。地道な積み重ねを続けていければ」などと話すにとどめた。出馬見送りと同時に提案された長男建一氏(45)の比例代表での処遇が定まらないこともあり、河村氏も14日開く方向だった記者会見は見送った。

3区に立候補予定の立憲民主党新人、坂本史子氏(66)は「立憲か自民かを選んでもらう、すっきりとした戦いになる」と意気込んだ。【林大樹、平塚裕介、遠藤雅彦、柳瀬成一郎】

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