湯川秀樹博士の旧宅、京大に寄付 安藤忠雄さんが来客用施設に整備

湯川秀樹博士の旧宅、京大に寄付 安藤忠雄さんが来客用施設に整備

  • 毎日新聞
  • 更新日:2021/09/15
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湯川秀樹博士が晩年を過ごした旧宅。湯川博士が大切にした庭には梅や桜の木が植えられている=京都市左京区下鴨泉川町で(京都大提供)

日本で初めてノーベル賞を受賞した理論物理学者・湯川秀樹博士(1907~81年)が晩年の24年間を過ごした旧宅(京都市左京区下鴨泉川町)が、湯川博士ゆかりの京都大(同区)に寄付された。京大が15日発表した。建築家の安藤忠雄さんらが整備し、大学の施設として来客のもてなしや研究者のサロンとして活用する。

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旧宅は33(昭和8)年に建てられ、木造と土蔵造り瓦ぶき2階建て(延べ床面積約370平方メートル)。湯川博士が特に好んだ庭があり、書庫や蔵も付属する。ノーベル賞受賞後に京大基礎物理学研究所の所長となった湯川博士が57年から住み続け、晩年に力を注いだ非核平和運動について思索し、国内外の識者と交流を深めた。文化財指定はないが、「湯川秀樹旧宅」として京都市の「京都を彩る建物や庭園」に認定されている。

湯川博士の没後は妻スミさん(2006年に96歳で死去)ら遺族が住んでいたが、維持が難しくなり京大に相談。遺族から21年3月に取得した長谷工コーポレーション(東京)が、約750平方メートルの土地を含め京大に寄付した。

15日に湊長博学長や安藤さんらが京大で記者会見し、老朽化した旧宅の母屋は木造で建て替え、庭や蔵は補強して現状に近い形で保存する整備計画を発表。宿泊機能や小規模な展示スペースも設け、22年着工、23年初めの完成を目指す。【千葉紀和】

毎日新聞

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