30日に閉店する神戸市長田区の共同スーパー「食の棚フーケット」の後継店舗として7月上旬、食品スーパー「食品館アプロ新長田店」がオープンすることが分かった。大阪などで約50店舗を展開するカノー(大阪市)が運営する。

再開発ビル「アスタくにづか1番館」。地下では「食の棚フーケット」閉店後、「食品館アプロ新長田店」がオープンする=神戸市長田区腕塚町5
カノーは、神戸・阪神間や大阪、京都で店舗を展開。兵庫県内5店舗目となる新長田店は、フーケットが入る再開発ビル「アスタくにづか1番館」地下1階で開業する。フーケットの従業員の雇用を引き継ぐほか、精肉店など一部の店は新スーパー内で営業を続けるという。
フーケットは、1995年の阪神・淡路大震災で被災した「丸は市場」の39店のうち6店で2002年にオープン。近隣のスーパーとの競争激化に、コスト高も重なり閉店を決めた。
小売市場発祥の共同スーパーを巡っては、22年秋に神戸市東灘区で閉店した店舗を、カノーが引き継ぎ「食品館アプロ甲南店」をオープンしている。(広岡磨璃)